海外マーケットトピック―FRB、インフレ抑制に一段の利上げ必要 当局者発言相次ぐ

<市場動向>
・米国株式市場-米主要3指数は下落 金融引き締め継続で景気減速懸念根強い
・米債券市場-10年物国債利回りは3.10%と横ばい
・NY原油先物-10月限の終値は前営業日比5.37ドル安の1バレル=91.64ドル
・NY金先物-12月限は前営業日比13.4ドル安の1トロイオンス=1736.3ドル
・CME225先物-大阪取引所比で下落 27925円で引け
・VIX指数-26.21と変わらず 米株安も良好な経済指標の結果を好感

<海外経済指標>
・8月米消費者信頼感指数 103.2、予想 97.9
・6月米ケース・シラー住宅価格指数(前年比)+18.6%、予想 +19.5%
・8月独消費者物価指数(CPI)速報値・前年比 +7.9%、予想 +7.8%
・8月ユーロ圏経済信頼感指数 97.6、予想 98.0

<海外の要人発言>※時間は日本時間
・30日18:08 レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミスト
「金利を段階的に引き上げる必要」
「下期は需要の減少が予想される」
「あらゆる経済分析がユーロ圏の景気減速を示唆しているが、一時的な景気後退を排除していない」
「ユーロ圏の経済は数週間縮小する可能性」
・30日21:20 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「金利に敏感なセクターで減速が見られる」
「インフレが予測通りに低下するとは思わない」
「戦後のようなインフレに直面している」
「経済において低需要の始まりがみられる」
「金融政策の効果には遅れがある」
「FRBは労働市場ではなく、インフレ抑制に重点を置いている」
・30日23:07 ルメール仏財務相
「利用可能なガスが少ない中、厳しい冬に備える必要がある」
「仏成長は堅調で2022年は引き続き2.5%成長が可能」
「ロシアからのガス供給が削減された場合、経済成長を危険にさらす可能性」
・31日00:07 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「インフレ鈍化は利上げペースを緩める理由になる可能性」
「FRBは政策の不確実性を作りたくない」
・31日00:17 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「インフレは依然として高過ぎる」
「我々の焦点は高過ぎるインフレ率を引き下げることにある」
「次回の会合での決定は全体的なデータ次第」
「長期的には中立的な水準よりも高い金利を設定する必要がある」
・31日01:42 ナーゲル独連銀総裁
「ECBは信頼性を維持するために断固として行動しなければならない」
「インフレは自然に目標に戻ることはない」
「ECBは景気後退の恐れから利上げを遅らせるべきではない」
「利上げの前倒しにより、痛みを伴う景気後退のリスクは軽減」
「ターミナルレート(利上げの最終地点)はまだ不明」

<一般ニュース>
・FRB、インフレ抑制に一段の利上げ必要 当局者発言相次ぐ=ロイター
・独CPI、8月速報は前年比+8.8% 約50年ぶり高水準=ロイター
・米労働指標、悪化はむしろ株式強気のシグナル-JPモルガンが分析=BBG
・中国共産党大会、10月16日開幕-習総書記、異例の3期目狙う=BBG
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