東京外国為替市場概況・10時 ドル円、さえない

 14日の東京外国為替市場でドル円はさえない。10時時点では144.41円とニューヨーク市場の終値(144.58円)と比べて17銭程度のドル安水準だった。神田財務官が円相場の状況に関して「緊張感を持って監視し、あらゆるオプションを排除せずに適切な対応をしたい」「足もとの動きは急激であり、憂慮している」などの見解を示すと売りで反応した。
 節目の145.00円超えに失敗して上値の重さを確認済であったこともあり、財務官の発言後には144.32円まで下押し。その後はいったん下げ渋る場面もあったが、戻りの鈍さを確認すると144.09円まで下げ幅を拡大した。

 ユーロ円もさえない。10時時点では144.10円とニューヨーク市場の終値(144.18円)と比べて8銭程度のユーロ安水準だった。財務官の発言が伝わると、ドル円主導で全般に円買いが進んだ。一時143.79円まで下押す場面も見られた。

 ユーロドルは小高い。10時時点では0.9978ドルとニューヨーク市場の終値(0.9970ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。昨日の海外時間に売られた反動から0.9983ドルまでやや買いが入った。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.09円 - 144.96円
ユーロドル:0.9956ドル - 0.9983ドル
ユーロ円:143.79円 - 144.46円

(岩間)
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