NY株見通し-金融政策の見通しを巡り、9月雇用統計に注目
今晩のNY市場は米9月雇用統計に注目。昨日は9月雇用統計の発表を翌日に控える中、米10年債や米2年債の利回りが上昇したことで主要3指数がそろって2日続落した。ただ、週初来では、ダウ平均が4.18%高、S&P500が4.43%高、ナスダック総合が4.71%高となり、ともに6月24日終了週以来の大幅高ペースとなった。引け後の動きでは、第3四半期の売上高が会社見通しに届かないと警告したアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が時間外取引で4%超下落し、通期の売上高と利益の見通しを下方修正したリーヴァイ・ストラウスも時間外で6%超下落した。今晩の取引では、今後の金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される米9月雇用統計に注目が集まる。今週月曜日に発表された米9月ISM製造業PMIは前月や市場予想を下回り、火曜日に発表された8月JOLTS求人件数も7月分から減少し、市場予想も下回ったことで、先行きの利上げペースの減速期待が高まった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)高官からは積極的な利上げ継続が必要だとする発言が相次いでおり、今晩の雇用統計から今後の金融政策のヒントを探ることになる。9月雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が25.0万人増(前回:31.5万人増)、失業率が3.7%(同:3.7%)、平均賃金が前月比+0.3%(同:+0.3%)、前年比+5.1%(同:+5.2%)などとなっており、結果に注目が集まる。
今晩の米経済指標は9月雇用統計のほか、8月卸売在庫、8月消費者信用残高など。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁の講演や発言も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月7日、14:00)
今晩の米経済指標は9月雇用統計のほか、8月卸売在庫、8月消費者信用残高など。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁の講演や発言も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月7日、14:00)