NY為替見通し=米・感謝祭もロンドンフィキシングまでは気が抜けず

 本日は米国が感謝祭の祝日であり、NY勢がほぼ不在の北米市場は基本的に動意が高まりづらいだろう。しかしながら月末が近づいていることもあり、日本時間1時のロンドンフィキシング辺りまでは油断せずに見ておきたい。

 イベントとしては、NY序盤にシュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事やマン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演が予定されている。昼前にはナーゲル独連銀総裁も講演予定。

 昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で12月利上げ幅縮小への期待感が高まっており、為替はドル金利先安観をベースとした値動きが続きそうだ。ドルの地合いが弱いなか、欧英の金融当局者から想定以上のタカ派な発言が出るようだと、欧州通貨買い・ドル売りが加速するかもしれない。

 日本時間22時台には南アフリカ準備銀行(SARB)が政策金利を発表予定。現行6.25%から7.00%に引き上げが予想され、見込み通りであれば3会合連続の75ベーシスポイント(bp)上げとなる。昨年11月から始まった引き締めサイクルでのは利上げ幅合計は350bpに達することになるなか、声明で次回会合への手掛かりがつかめるかがポイント。足もとのインフレ率が+7.6%まで加速したことへの見解も注目される。

想定レンジ上限
・ドル円は日足一目均衡表・転換線139.97円、ランド円は先月21日高値8.29円。

想定レンジ下限
・ドル円は15日安値137.68円、ランド円は17日安値8.00円。


(小針)
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