東京外国為替市場概況・12時 豪ドル 上値重い

 31日の東京外国為替市場で豪ドルは上値の重い動き。4月の豪消費者物価指数(CPI)が前年比+6.8%と市場予想や前月を上回ったことを受けて、豪ドル/ドルは一瞬0.6538ドルまで買われる場面もあったが、同時間帯に発表された中国5月製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想に反して前月を下回る48.8と、2カ月連続で景気判断の分岐点とされる50を割り込んだことを受けて0.6493ドルまで下押し、豪ドル円も90.82円まで弱含んだ。
 さえない中国5月製造業PMIの結果を受けて、オフショア市場でドル/人民元(CNH)は昨年11月30日以来のCNH安となる7.1198元までドル高・CNH安となり、CNH円は19.63円まで下押した。

 ユーロ円は下落。12時時点では149.62円とニューヨーク市場の終値(150.08円)と比べて46銭程度のユーロ安水準だった。弱い中国経済指標の結果を受けて中国経済の先行きに対する懸念が強まり、リスクオフの円買いが優勢。ユーロ円は149.61円まで弱含み、ポンド円は173.20円、NZドル円は84.04円まで下押し、南ア・ランド円が7.07円、メキシコペソ円が7.90円までレンジ下限を広げるなど新興国通貨も売りに押された。

 ユーロドルはじり安。12時時点では1.0704ドルとニューヨーク市場の終値(1.0736ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。中国の弱い経済指標を受けて、人民元やオセアニア通貨に対しドルが買われたことが重しとなり、1.0703ドルまで下落した。

 ドル円は小動き。12時時点では139.77円とニューヨーク市場の終値(139.79円)と比べて2銭程度のドル安水準だった。昨日の安値139.57円を前に下げ渋り、139円後半で小動き。中国の経済指標発表後に全般ドル高に傾いたのが支えとなるも、リスクオフの円買いも見られ、方向感は限られた。

 本日これまでの参考レンジ
ドル円:139.62円 - 139.92円
ユーロドル:1.0703ドル - 1.0736ドル
ユーロ円:149.61円 - 150.12円

(金)
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