NY為替見通し=米JOLTS受けた金利・ドルの動きに注目

 NYタイムは、米債務上限問題に関して、妥協に厳しい共和党保守強硬派や民主党左派の動向をにらみつつ議会採決の行方を見守りながら、米雇用指標の結果を見定める展開となる。

 米金融政策の行方をみる上で、景気動向を反映する雇用の状況に注目が集まっている。代表的な労働関連指標である米雇用統計の発表を今週末に控え、今夜は先行指標の1つである雇用動態調査(JOLTS)求人件数が発表となる。

 JOLTS求人件数は今夜発表の4月分の予想は937.5万件程度が見込まれており、先月の959.0万件からさらに減速する見込み。節目の1000万件を下回るレンジでさえない推移が続きそうだ。

 短期的には予想比の強弱が米金利や為替の動きに影響しそう。求人数の予想比低下にはまず、米金利低下・ドル安で反応するだろう。一方で金利低下が米株を支える動きとなれば、リスク回避的な動きは徐々に緩和されるかもしれない。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは昨日30日につけた年初来高値140.93円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、25日安値138.83円。

(関口)
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