東京外国為替市場概況・12時 豪ドル、一時買い強める

 29日の東京外国為替市場で豪ドルは一時買いを強めた。対ドルで0.6627ドル、対円で95.60円まで上昇。昨日は弱い5月豪消費者物価指数(CPI)が売り材料になったが、本日は5月豪小売売上高が市場予想の前月比+0.1%を上回る+0.7%となったことがこの時間帯の買い戻し材料となった。ドル人民元の基準値が市場予想よりもドル安で決定したことも、ドル売り・豪ドル買いを一時促した。ただ、その後は人民元が弱含み、昨日来の豪ドル軟調地合いもあって上昇幅は限定された。

 ドル円は戻りが鈍い。12時時点では144.37円とニューヨーク市場の終値(144.48円)と比べて11銭程度のドル安水準だった。対豪ドルや人民元での弱含みが重し。144.14円まで下押した。人民元が重い動きへ転じたこともあり下げ幅を縮小したもののまだ上値は重い。

 ユーロドルはやや重い。12時時点では1.0893ドルとニューヨーク市場の終値(1.0913ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準だった。一時買いを強めた豪ドルに対するユーロ売りを受け、対ドルでも1.09ドル割れ。戻りかけたが対円でドルが下落幅を縮小する動きもありユーロドルの反発は鈍く1.0892ドルへ下値を広げた。

 ユーロ円もさえず。12時時点では157.26円とニューヨーク市場の終値(157.67円)と比べて41銭程度のユーロ安水準だった。ドル円が下落幅を広げたことや、ユーロドルの戻りの鈍さから、ユーロ円は157.25円まで下落幅を拡大した。

本日こまでの参考レンジ
ドル円:144.14円 - 144.49円
ユーロドル:1.0892ドル - 1.0919ドル
ユーロ円:157.25円 - 157.69円

(関口)
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