東京外国為替市場概況・12時 豪ドル 重い動き

 20日の東京外国為替市場で豪ドルは上値の重い動き。6月豪準備銀行(RBA)議事要旨を受けて豪ドルは売りで反応。議事要旨内容に大きなサプライズはなかったものの、利上げと据え置きが検討され、利上げ決定は微妙なバランスであったことが明らかになった。インフレを目標に戻すために必要な措置を講じることを再確認したとしたが、利上げに慎重姿勢が示されたと受け止められ、豪ドル/ドルは0.6798ドルまで下押し、豪ドル円は96.30円まで弱含んだ。

 ドル円は失速。12時時点では141.69円とニューヨーク市場の終値(141.98円)と比べて29銭程度のドル安水準だった。一時142.25円まで上値を伸ばし昨年11月21日の高値に並んだが、142円台では本邦の円買い介入への警戒感もあるなか、西村経産相の「為替は安定することが重要、過度な変動・投機的な動きはしっかりと注視しなければならない」との発言も手がかりに利食い売りに押された。日経平均の下げ幅拡大の動きも重しに141.58円まで下押した。

 ユーロ円は下落。12時時点では154.76円とニューヨーク市場の終値(155.09円)と比べて33銭程度のユーロ安水準だった。一時155.31円まで上昇したが、昨日につけた約15年ぶりの高値155.33円を前に伸び悩み、ドル円の売り戻しに連動し154.59円まで押し戻された。

 ユーロドルは小動き。12時時点では1.0922ドルとニューヨーク市場の終値(1.0921ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。RBA議事要旨公表後の豪ドル/ドルのドル買いも重しに1.0911ドルまでわずかに下値を広げる場面もあったが、ドル円が失速すると下げ渋り、1.09ドル前半の狭いレンジ内での小動きにとどまっている。

 本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.58円 - 142.25円
ユーロドル:1.0911ドル - 1.0926ドル
ユーロ円:154.59円 - 155.31円

(金)
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