ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では150.68円と22時時点(150.49円)と比べて19銭程度のドル高水準だった。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決めたものの、「当面は緩和的な金融環境が続く」と強調。植田和男総裁も会見で「マイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持する」と述べたため、全般円売りが出やすい地合いとなった。23時過ぎには一時150.73円と2月28日以来の高値を付けた。なお、市場では2月13日に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されている。

 ユーロ円も底堅い。24時時点では163.68円と22時時点(163.30円)と比べて38銭程度のユーロ高水準。24時前に一時163.71円と2月26日以来の高値を更新した。日銀が当面緩和的な環境を続ける方針を示したことで円売りが出やすい地合いとなった。
 ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時191.62円、豪ドル円は98.45円、NZドル円は91.27円、スイスフラン円は169.81円、メキシコペソ円は8.94円まで値を上げた。

 ユーロドルは下値が堅い。24時時点では1.0862ドルと22時時点(1.0851ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。米金利の先高観は根強いものの、この日は米長期金利が低下したためユーロ買い・ドル売りが入った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.03円 - 150.73円
ユーロドル:1.0835ドル - 1.0877ドル
ユーロ円:162.03円 - 163.71円

(中村)
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