東京外国為替市場概況・17時 ドル円、買い継続

 1日午後の東京外国為替市場でドル円は買いが継続。17時時点では144.36円と15時時点(144.05円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。植田日銀総裁は記者会見で「米国の関税政策などの影響で、中心的な見通しを巡る不確実性は従来以上に大きくなった」との見解を示したほか、「見通しの実現確度はこれまでほど高くはない」「次の利上げのタイミングは見通し変更の有無などで前後する」などと言及した。市場では日銀の利上げ時期が不透明になり、早期の利上げには動かないとの見方が広がったため、日銀総裁の会見中も円売りの流れが継続。4月10日以来の高値となる144.74円まで上値を伸ばした。ただ、日銀総裁の会見が終了するといったんは円売りの流れも落ち着き、144.30円台まで押し戻された。

 ユーロ円も買いが継続。17時時点では163.29円と15時時点(162.79円)と比べて50銭程度のユーロ高水準だった。全般に円売りの流れが続いたため、一時163.47円まで値を上げた。また、ポンド円が192.19円まで買われるなど、他のクロス円も軒並み高で推移した。

 ユーロドルは17時時点では1.1310ドルと15時時点(1.1299ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。対円などでドル買いが進んだ影響から1.1288ドルの本日安値に面合わせする場面があったが、同水準付近では下げ止まった。一巡後は1.13ドル台を回復しており、安値圏でのもみ合いとなった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.88円 - 144.74円
ユーロドル:1.1288ドル - 1.1332ドル
ユーロ円:161.81円 - 163.47円


(岩間)
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