欧州マーケットダイジェスト・7日 株安・金利低下・ドル強含み

(7日終値:8日2時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.41円(7日15時時点比△0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.76円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1349ドル(▲0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:8559.33(前営業日比▲38.09)
ドイツ株式指数(DAX):23115.96(前営業日比▲133.69)
10年物英国債利回り:4.460%(▲0.054%)
10年物独国債利回り:2.475%(▲0.065%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
3月独製造業新規受注
(前月比)   3.6%       0.0%
(前年比)   3.8%      ▲0.2%
4月スウェーデン消費者物価指数(CPI)
(前月比)   0.1%      ▲0.7%
(前年同月比) 0.3%       0.5%
CPIコア指数
(前月比)   0.2%      ▲0.5%
(前年同月比) 2.3%       2.3%
3月仏貿易収支
   62.48億ユーロの赤字 77.00億ユーロの赤字・改
3月仏経常収支
     14億ユーロの黒字 16億ユーロの赤字・改
4月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
         46.6       46.4
3月ユーロ圏小売売上高
(前月比)   ▲0.1%     0.2%・改
(前年比)    1.5%     1.9%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は強含み。「ベッセント米財務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表は今週末、中国と貿易問題を巡る協議を行う」と伝わると、米中の関税交渉が進展するとの期待が高まった。時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。1時30分前には一時143.59円と日通し高値を更新した。
 ただ、本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に様子見ムードも強く、一本調子で上昇する展開にはならなかった。

・ユーロドルは小安い。米中の貿易協議進展への期待を背景にユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.1337ドル付近まで値を下げた。ただ、東京時間に付けた日通し安値1.1326ドルが目先サポートとして意識されたため、下押しは限定的だった。本日予定されている米重要イベントを控えて様子見ムードも広がっており、方向感が出にくい面もあった。

・ユーロ円は買い先行後、もみ合い。17時30分過ぎに一時163.02円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は162円台後半でのもみ合いに転じた。

・ロンドン株式相場は17日ぶりに反落。米関税政策を巡る先行き不透明感が根強い中、売りが優勢となった。前日までに16日続伸したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は続落。米関税政策への警戒感が根強い中、売りが優勢となった。足もとで相場上昇が続いていただけに、利益確定目的の売りも出やすかった。個別ではザルトリウス(3.46%安)やザランド(3.31%安)、シーメンス・エナジー(2.66%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇した。

(中村)
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