NY株見通し-上値の重い展開か ロウズ、ターゲットなど小売り株の決算に注目

 今晩は小売株の決算に注目。昨日は足もとで株価の上昇が続いたことで利益確定売りが強まり主要3指数がそろって下落した。貿易交渉を巡る具体的な進展が無かったことや、トランプ米大統領の大型減税法案に対して与党共和党の主要議員が反対していることなども重しとなった。ダウ平均は114.83ドル安(-0.27%)と4営業日ぶりに反落し、S&P500も0.39%安と7営業日ぶりに反落。ナスダック総合も0.38%と3営業日ぶりの反落となった。

 今晩の取引でも昨日同様に上値の重い展開か。主要3指数はそろってトランプ米大統領が「相互関税」を発表した4月2日以前の水準を回復した。年初来ではダウ平均が0.31%高、S&P500が1.00%高とプラス圏を回復し、ナスダック総合は下落率を0.87%に縮小した。景気動向やインフレ見通しを巡る不透明感が引き続き意識される中、貿易交渉の進展などの好材料待ちの展開となりそうだ。企業決算では寄り前にロウズ、ターゲット、TJXなど小売り株が決算発表予定で決算内容やガイダンスに要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米20年債入札など。企業決算は寄り前にメドトロニック、ロウズ、ターゲット、TJXが発表予定。(執筆:5月21日、14:00)
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