東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下落一服

 30日の東京外国為替市場でドル円は下落が一服。12時時点では143.92円とニューヨーク市場の終値(144.21円)と比べて29銭程度のドル安水準だった。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が、トランプ政権は最大15%の関税を150日間賦課できる措置を検討とのニュースを伝え、米関税措置を巡る不透明感の高まりを嫌気した動きでドル円は143.44円まで下値を広げた。しかし同水準でドル安・円高の流れは一巡。日経平均株価が下落幅を緩やかながら縮小するなか144円近辺まで戻した。

 ユーロドルはじり安。12時時点では1.1349ドルとニューヨーク市場の終値(1.1370ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。対円のドル上下をにらんだ推移。1.1390ドルまで上値を伸ばした後、ドル円が持ち直すなか、ここ最近付近で上値が重い1.14ドルの節目を前に失速。1.1349ドルまで下落した。

 ユーロ円は戻りが鈍い。12時時点では163.34円とニューヨーク市場の終値(163.92円)と比べて58銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の動向に連れたユーロ安・円高の流れが緩みかけた感もあったが、今度は下値を探り始めたユーロドルの動きがユーロ円の反発も抑制。再び下値を探り、163.27円まで下落幅を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.44円 - 144.22円
ユーロドル:1.1349ドル - 1.1390ドル
ユーロ円:163.27円 - 164.03円

(関口)
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