欧州マーケットダイジェスト・31日 株安・金利低下・円安

(31日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.66円(31日15時時点比△1.87円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.05円(△1.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1419ドル(▲0.0017ドル)
FTSE100種総合株価指数:9132.81(前営業日比▲4.13)
ドイツ株式指数(DAX):24065.47(▲196.75)
10年物英国債利回り:4.569%(▲0.034%)
10年物独国債利回り:2.695%(▲0.011%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
6月独輸入物価指数
(前月比)    0.0%     ▲0.7%
(前年比)   ▲1.4%     ▲1.1%
7月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)   0.2%       0.4%
(前年比)   1.0%       1.0%
6月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比)  ▲0.2%     ▲0.9%・改
7月独雇用統計
失業率     6.3%      6.3%
失業者数変化 0.20万人   1.00万人・改
6月ユーロ圏失業率
        6.2%     6.2%・改
7月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)   0.3%      0.0%
(前年比)   2.0%      2.0%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。植田和男日銀総裁が記者会見で「見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利を引き上げる」としながらも「インフレ率の上方修正だけで金融政策が左右されるものではない」「基調的な物価上昇率は2%に届いておらず、緩和的な金融政策を維持している」と述べたことで、「日銀は追加利上げを急いでいない」との見方が広がり、円売りが出やすい地合いとなった。
 NYの取引時間帯に入ると、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している6月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコア・デフレーターが前年比で予想を上回ったほか、4-6月期米雇用コスト指数の伸び率も予想以上となり、米インフレ圧力の根強さが意識された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で早期利下げに慎重な見方を示したこともあり、ドル買いも入りやすかった。1時30分前には一時150.79円と3月28日以来約4カ月ぶりの高値を更新した。

・ユーロドルは下げ渋り。米利下げ観測の後退や米経済指標の上振れを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。22時30分前に一時1.1406ドル付近まで値を下げた。ただ、オセアニア時間に付けた日通し安値1.1404ドルや前日の安値1.1401ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測された」との声も聞かれた。

・ユーロ円は堅調。植田日銀総裁が早期利上げに慎重な姿勢を示したことを材料に全般円売りが進行。ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いのフローも観測された。1時30分前には一時172.32円と日通し高値を更新した。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに小反落。米政権が30日に銅と関連製品を輸入する際の関税について方針を示したことをきっかけに銅先物価格が急落。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られ、相場の重しとなった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も売られた。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。米関税政策への根強い警戒感が相場の重しとなった。個別ではシーメンス・ヘルシニアーズ(4.43%安)やザランド(4.21%安)、アディダス(3.92%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。

(中村)
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