欧州マーケットダイジェスト・10日 株安・円もみ合い

(10日終値:11日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.33円(10日15時時点比▲0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.46円(▲0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1706ドル(▲0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:9225.39(前営業日比▲17.14)
ドイツ株式指数(DAX):23632.95(▲85.50)
10年物英国債利回り:4.633%(△0.010%)
10年物独国債利回り:2.652%(▲0.007%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
8月ノルウェー消費者物価指数(CPI)
(前月比)   ▲0.6%      0.8%
(前年比)    3.5%      3.3%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは下値が堅かった。「ポーランド軍と北大西洋条約機構(NATO)軍はウクライナ攻撃に際してポーランドに侵入したロシアのドローン(無人機)を撃墜した」との報道が伝わると、地政学リスクへの警戒からユーロ売りが先行。16時過ぎに一時1.1683ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米労働省労働統計局(BLS)が発表した8月米卸売物価指数(PPI)が前月比▲0.1%/前年比2.6%と予想の前月比0.3%/前年比3.3%を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比▲0.1%/前年比2.8%と予想の前月比0.3%/前年比3.5%より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが活発化。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、24時前に一時1.1730ドルと日通し高値を付けた。

・ドル円は一進一退。米インフレ指標の発表を控えて、しばらくは狭いレンジでのもみ合いが続いた。NY市場では、米PPIが予想を下回ったことが伝わり一時147.13円と日通し安値を付けたものの、売りは一時的ですぐに持ち直した。22時前には一時147.65円と日通し高値を付けている。もっとも、そのあとは米長期金利の低下に伴う売りが出たため、再び上値が重くなった。
 市場では「明日11日発表の8月米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたい」との声も聞かれ、方向感が出にくい面もあったようだ。

・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に172.48円付近まで値を下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。24時過ぎに一時172.91円と日通し高値を更新した。ただ、続落して終えた独DAXや一時300ドル超下落したダウ平均を背景に円買い・ユーロ売りが優勢になると、172.39円とアジア時間に付けた日通し安値に面合わせした。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに小反落。前日の米国株相場が史上最高値を更新すると、投資家心理が上向き英株にも買いが波及した。ただ、ロンドン午後に入ると徐々に上値が重くなり下げに転じた。ボーダフォン・グループやインフォーマなど電気通信サービス株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は続落。前日の米国株相場が史上最高値を更新すると、独株にも買いが先行したものの、すぐに失速した。明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りなどが出たようだ。個別ではSAP(2.87%安)やバイヤスドルフ(2.23%安)、ドイツテレコム(2.16%安)など下げが目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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