ニューヨーク外国為替市場概況・20日 ユーロドル、続伸

 20日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.1725ドルと前営業日NY終値(1.1646ドル)と比べて0.0079ドル程度のユーロ高水準だった。トランプ米政権によるグリーンランド領有方針を巡って、米欧関係が緊迫化する中、米株式・債券・通貨が売られる「トリプル安」となった。「デンマークの年金基金アカデミカーペンションは米国債投資から撤退を計画」との報道をきっかけに全般ドル売りが活発化すると、22時30分過ぎに一時1.1768ドルと昨年12月30日以来の高値を付けた。引けにかけては1.1711ドル付近まで伸び悩んだものの、下押しは限定的だった。

 ドル円は小幅ながら上昇。終値は158.15円と前営業日NY終値(158.11円)と比べて4銭程度のドル高水準だった。「デンマークの年金基金が米国債投資から撤退」との報道を受けて、米国資産売りとして米債安やドル安が進行。22時30分過ぎに一時157.48円と日通し安値を更新した。米長期金利の指標である10年債利回りは一時4.3065%前後と昨年8月以来の高水準を付けた。
 ただ、前日の安値157.43円が目先サポートとして働くと下げ渋る展開に。日本の財政悪化への懸念が根強い中、NY市場でも円売りが出やすく、5時前には158.30円付近まで持ち直した。

 ユーロ円は続伸。終値は185.43円と前営業日NY終値(184.12円)と比べて1円31銭程度のユーロ高水準。日本の財政悪化への懸念が根強い中、円売りが出やすい地合いとなり、6時30分前に一時185.47円と日通し高値を付けた。ただ、14日に付けたユーロ導入以来の高値185.57円がレジスタンスとして意識されたため、上昇のスピードは緩やかだった。
 なお、片山さつき財務相は「(日本の金利上昇)マーケットには落ち着いて頂きたい」「市場の信認取り戻すため機関投資家や日銀と対話する」「国債発行は計画通りできると確信を持っている」と述べ、市場の鎮静化を促した。また、為替動向については「(介入も含め)何ら除外される手段はない」などと話した。

 スイスフラン円は上値を試す展開。グリーンランドの領有を巡って米欧間の対立が深まる中、安全資産とされるスイスフランに買いが集まった面もあり、節目の200円を初めて突破。5時30分前に一時200.33円と史上最高値を記録した。

本日の参考レンジ
ドル円:157.48円 - 158.60円
ユーロドル:1.1633ドル - 1.1768ドル
ユーロ円:183.77円 - 185.47円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。