ニューヨーク外国為替市場概況・17日 ドル円、3日ぶり反落

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は158.64円と前営業日NY終値(159.17円)と比べて53銭程度のドル安水準だった。「米国とイランによる戦闘終結に向けた次回協議は19日にパキスタンで開催される見通し」「イランが濃縮ウランを放棄する見返りに、米国は200億ドルの資産凍結を解除する案を検討」との報道が伝わったほか、アラグチ・イラン外相は「レバノン停戦合意を受けて、ホルムズ海峡は停戦期間中、完全に開放される」と宣言し、トランプ米大統領も「ホルムズ海峡は完全に開放される」と表明した。WTI原油先物価格が前日終値比で一時15%安の1バレル=80.56ドル前後まで急落すると、株高・ドル安が急速に進行。米長期金利の指標とされる米10年債利回りが4.22%台まで低下したことも相場の重しとなり、23時30分過ぎに一時157.59円まで値を下げた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。アジア時間に付けた本日高値159.53円から2円近く下落した反動が出たほか、3月19日の安値157.51円がサポートとして意識されるとじりじりと下値を切り上げ、158.64円付近まで値を戻した。
 トランプ氏はその後も「イランが核開発計画を無期限で停止することで合意し、米国に凍結されている資金も受け取らない」「戦争終結に向けた合意はほぼまとまっている」「イランはホルムズ海峡を二度と閉鎖しないことで合意した」などと発言したものの、イラン側からの報道は伝わっていない。これまで米国サイドの報道を巡り、修正や撤回が相次いできた経緯もあり、市場にはなお不透明感が残存。その結果、週末を前にドルは全般買い戻される展開となったようだ。
 なお、片山さつき財務相は訪問先の米国で記者団に対し、イランのホルムズ海峡の開放表明を受けて円高・ドル安が進んだことについて「これまで投機的な動きがかなりを占めている状況だったため、円高に振れたのは当然」との認識を示した。

 ユーロドルは小幅ながら続落。終値は1.1765ドルと前営業日NY終値(1.1781ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。米国とイランの和平合意への期待が高まる中、中東関連の報道をきっかけに原油先物価格が急落し、米株価は上昇、米長期金利は大幅に低下した。為替市場では全般ドル売りが先行し、22時過ぎに一時1.1849ドルと2月18日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は一転下落した。ユーロ円の下落につれた売りが出たほか、週末を控えたポジション調整目的の売りが出て、取引終了間際に一時1.1761ドルと日通し安値を更新した。中東情勢に対する不安感が拭いされていないこともユーロの上値を重くした。

 ユーロ円は続落。終値は186.63円と前営業日NY終値(187.50円)と比べて87銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落をきっかけに全般円買いが優勢となった。アジア時間に187.95円とユーロ導入以来の高値を付けたあとだけに、利食い売りやポジション調整目的の売りも出て、24時前に一時186.32円と日通し安値を付けた。
 ただ、そのあとはドル絡みの取引が中心となったため、狭い範囲内でのもみ合いに終始している。

本日の参考レンジ
ドル円:157.59円 - 159.53円
ユーロドル:1.1761ドル - 1.1849ドル
ユーロ円:186.32円 - 187.95円

(中村)
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