欧州マーケットダイジェスト・28日 株まちまち・金利上昇・円安

(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=159.54円(28日15時時点比△0.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=186.85円(△0.52円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1714ドル(△0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:10332.79(前営業日比△11.70)
ドイツ株式指数(DAX):24018.26(▲65.27)
10年物英国債利回り:5.006%(△0.034%)
10年物独国債利回り:3.067%(△0.034%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。植田和男日銀総裁が金融政策決定会合後の記者会見で、「中心見通し確度とリスクをもう少し確認したい」「6月よりもう少し先のデータで物価上昇が現れる可能性」などと発言すると、日銀の早期利上げ期待が後退し円売り・ドル買いが先行。市場では「植田総裁の発言は経済・物価情勢の展望(展望レポート)に比べて利上げに慎重な印象だった」との声が聞かれ、21時前に一時159.79円と日通し高値を更新した。
 23・24日の高値159.84円が目先レジスタンスとして意識されると159.42円近辺まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的。4月米消費者信頼感指数や4月米リッチモンド連銀製造業指数が予想を上回ったこともあり、24時前には159.75円付近まで持ち直した。

・ユーロドルは下値が堅かった。米国とイランの戦闘終結に向けた協議を巡る不透明感からWTI原油先物が1バレル=101.85ドル前後まで上昇すると、「有事のドル買い」が先行。前日の安値1.1688ドルを下抜けて、21時過ぎに一時1.1677ドルまで値を下げた。
 ただ、アラブ首長国連邦(UAE)が5月1日に石油輸出国機構(OPEC)およびOPECプラスを脱退することを表明すると、原油先物が軟化し一転ドル売りが優勢に。「イランは改定した和平案を近く提示する見込み」との報道も伝わる中、3時前に1.1718ドル付近まで持ち直した。ユーロ円やユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いも入った。
 なお、ユーロ豪ドルは一時1.6341豪ドル、ユーロNZドルは1.9921NZドル、ユーロポンドは0.8678ポンド、ユーロカナダドルは1.6026カナダドル、ユーロスイスフランは0.9250スイスフランまで値を上げた。

・ユーロ円は持ち直した。アジア市場では一時186.07円まで売り込まれたものの、欧米市場では買い戻しが優勢に。0時30分過ぎには一時186.92円付近まで上昇し、オセアニア時間に付けた日通し高値186.94円に迫った。全般ユーロ買いが進んだ流れに沿ったほか、日銀の早期利上げ観測の後退を背景に円売りが出た。

・ロンドン株式相場は7日ぶりに小反発。米国とイランの停戦協議が停滞する中、原油先物相場の上昇が投資家心理を冷やし、小幅に下落して始まった。ただ、前日までに6日続落した後だけに、短期的な戻りを期待した買いが入ると上げに転じた。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われ、相場を下支えした。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら7日続落。米国とイランの戦闘終結に向けた協議を巡る不透明感から原油先物相場が上昇し、投資家心理の重しとなった。個別ではキアゲン(10.76%安)やバイエル(4.59%安)、ザランド(3.02%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。原油高を受けた。

(中村)
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