ロンドン為替見通し=ポンド、政治リスクに警戒

 イギリスで7日に行われた地方選挙で、与党・労働党は1300議席以上を失ったほか、ウェールズでも過半数を守ることができず、27年に及んだ支配に終止符が打たれ、歴史的な敗北を喫した。スターマー英首相は8日夜、辞任して「国を混乱に陥れる」つもりはないと強調している。結果が大方の予想通りであったことや、依然として為替相場全体の焦点が中東紛争に向けていることから反応は限られたが、英首相の辞任などに絡んで政治リスクが高まれば、ポンドに売り圧力が強まる可能性がある。

 スターマー首相は辞任を否定しているが、地方選挙の結果を受けて同氏に対する政治的な圧力が高まっている。一部の労働党議員は、首相辞任の時期を提示するよう求めているが、閣僚らは現時点ではスターマー氏を支持している。労働党を財政的に支えている労働組合は、首相との「緊急会合」を求め、「悲惨な選挙結果」は「労働党政権と働く人びとの間に、明白な断絶がある」ことを示していると指摘した。スターマー首相は今週に政権を立て直す試みを計画している。今週、為替相場は引き続き米・イランの停戦をめぐる動きや、米中首脳会談に注目が集まっているが、英国の政治動向にも留意したい。

 本日の欧州タイムでは注目の指標発表は予定されておらず、中東関連のヘッドラインに絡んだ原油価格の動きに左右される相場となりそうだ。週末10日にはイランが戦闘終結に向けた米国からの提案に対する回答を送ったが、トランプ米大統領は「受け入れられない」と表明した。

・想定レンジ上限
 ポンドドルは1日高値1.3658ドル。 
 ポンド円は21日移動平均線214.52円。

・想定レンジ下限
 ポンドドルは日足一目・雲の上限1.3514ドル。
 ポンド円は4日安値211.80円。

(金)
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