ロンドン為替見通し=ユーロドル、米長期金利や原油価格を睨みながらの相場展開か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、主要な経済指標や要人の発言機会が予定されていないことで、米長期金利や原油価格の動向を睨みながらの相場展開が予想される。

 ユーロドルのテクニカル分析では、ネック・ライン(1.1392ドル~1.1411ドル)を下抜けていることで、下落トレンドの可能性が高まっている。
 ポンドドルは、ネック・ラインである1.3010ドルを割り込んでいないものの、一目均衡表では三役逆転の強い売りシグナルが点灯していることで、下値リスクが高まりつつある。

 米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターの5月分は、前年比+4.1%と発表され、4月の同比+3.8%から伸び率が加速していた。PCEデフレーターが4.0%台に乗せるのは、2023年4月の+4.3%以来であり、当時のFF金利誘導目標は4.75-5.00%で、最終的には5.25-5.50%まで引き上げられた。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率が32%付近で高止まりしている。

 一方、7月の欧州中央銀行(ECB)理事会での政策金利見通しは、イランと米国の暫定的な停戦合意を受けた原油価格の下落により、据え置きが優勢となっており、ユーロ売り・ドル買い要因となっている。

 これまで追加利上げに前向きなタカ派的な見解を示してきたのは、シュナーベルECB専務理事、レーンECB専務理事、ナーゲル独連銀総裁、コッハー・オーストリア中銀総裁、シムカス・リトアニア中銀総裁らだが、今後もECB高官の発言を丹念に見極めていくことになる。

 ポンドドルは、7月のFOMCでの利上げ確率の上昇やスターマー英首相の辞任表明を受けた政局混迷への警戒感から1.31ドル台まで下落している。
 ネック・ライン1.3010ドルを念頭に置き、英国の政局、イラン情勢、BOEとFRBの金融政策などを睨みながらの相場展開となる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1473ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:184.75円(日足一目均衡表・転換線=基準線)
・ポンドドル:1.3292ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:214.01円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1210ドル(2025/5/29安値)
・ユーロ円:183.17円(6/24安値)
・ポンドドル:1.3038ドル(2025/11/20安値)
・ポンド円:212.46円(6/18安値)


(山下)
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