NY為替見通し=ドル円、中東有事のドル高が続く中、円買い介入の可能性に要警戒か

 本日のNY為替市場のドル円は、中東有事のドル高が続くことが予想される中、引き続き本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性には警戒していくことになる。

 ドル円は、中東有事のドル買いや原油価格上昇を受けた円売りで、「三角保ち合い」を上抜けて、1986年12月以来の163円台に乗せている。
 ドル円のテクニカル分析では、「三角保ち合い」を上抜けたことで、目標値164.85円処(底辺幅2.35円+162.50円)が点灯している。

 本日の片山財務相の円安牽制発言は、「必要があればいつでも適切に断固たる対応をする」といったこれまで同様の発言であり、ゴールデンウィークの円買い介入時のような緊張感は感じられない。

 またベッセント米財務長官も、昨日は発言の機会はあったものの、ドル高・円安には言及しなかった。

 ベッセント米財務長官は、昨年6月の「為替政策報告書」や9月の「日米財務相共同声明」で、年金による円安に言及してきており、今年1月には日本の債券市場の下落が米国債下落に波及した局面では、日米協調によるレートチェックでドル高・円安を是正してきた。
 これまでのところ、ドル高・円安に言及がないのは不可解だが、警戒はしておきたい。

 IMM通貨先物の非商業(投機)部門取組の円のネット売り持ち高は、7月14日時点で122663枚(円売り持ち:238628枚、円買い持ち:115965枚)と前回からやや減少している。
 本日、日銀は利上げペースを半年ごとの市場予想より加速する方向で柔軟な姿勢を取る、という関係筋の話が伝わっており、夏休みを控えたシカゴ筋の動向にも注目しておきたい。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、164.15円(1986/12/17高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、162.26円(日足一目均衡表・転換線)



(山下)
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