NY為替見通し=ドル円、FOMC前だが164円を意識した展開か

 本日のNY為替市場では、ドル円は明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に動きづらい面はあるものの、目前に迫る1986年11月以来となる164円台が否応なく意識される展開が予想される。

 足もとでのドル円の値動きを振り返ると、23日に164円目前に迫った後の下押しは27日の163.33円までに留まり、163円の節目がサポートとして意識されると本日の欧州市場で163円台後半まで持ち直している。18時時点で本日これまでの値幅は20銭程度と小動きの域は出ていないものの、下値の堅さを確認した後での高値圏でのもみ合いである点を考慮すると、NY市場でも上値が意識されやすいと見る。

 材料面でも、明日のFOMCでの利上げ予想が一部で浮上しているほか、本邦金融当局の円安抑制姿勢が強まっていないことも、ドル円の上昇を後押ししているもよう。もし23日の上伸を阻んだ164円を突破できれば、約39年7カ月ぶり高値水準に足を踏み入れることとなる。その場合は、目ぼしい目標値が少ない中で円買い介入に警戒しつつ、164.50円や165.00円といった心理的節目を手掛かりに上値を試すことが予想される。

 経済イベントは、7月米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)の発表が予定されている。市場予想は92.4と、予想外の低下となった前回91.2を上回る見通し。ただ、明日のFOMC結果公表に市場の関心が集まっている点を踏まえると、予想からかい離した結果となったとしても市場の反応は限られるかもしれない。

 中東情勢について、昨日トランプ米大統領はイランと交渉進展の可能性を示唆する一方、交渉不調時は攻撃再開を警告するなど、硬軟両面での外交を続けている。それに対してイラン側からは米国に対して目立った反応は見られないなど、双方の和平交渉に向けた温度差が見られることから、和平協議への道のりは遠のいていると言わざるを得ない。

 また、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がバベルマンデブ海峡の封鎖に動いており、ペルシャ湾と紅海への入り口が同時に封鎖される恐れが高まっている。そうなるとWTI原油先物価格に上昇圧力が掛かることが予想され、米国内のインフレ圧力の高まりが秋に米中間選挙を控えるトランプ氏にとって不利に働くとの思惑が働きやすいことも、イランが和平交渉を急がない理由の一つと推測される。

 本日、トランプ米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と会談する予定となっており、イラン対応が最重要議題になると見られている。もし会談終了後にイラン対応について何かしらの発言があれば、市場は過敏に反応する恐れがあるので注意したい。


想定レンジ上限
・ドル円は、23日高値163.99円。超えると心理的節目の164.50円

想定レンジ下限
・ドル円は、27日安値163.33円。割り込むと21日移動平均線162.57円


(川畑)
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