株式明日の戦略-AI関連への売りは止まらず、あすはアドバンテストの決算反応に要注目

 29日の日経平均は大幅続落。終値は930円安の61434円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1044/値下がり491。日経平均は派手な下げとなったものの、1000を超える銘柄が上昇した。決算が好感されたカプコンがストップ高となっており、コナミG、コーエーテクモ、任天堂などゲーム株全般に買いが波及。日産自動車やSUBARUなど自動車株の動きが良く、トヨタが7.2%高と目を見張る上昇となった。富士通、野村総研、フリー、ラクスなど、ソフトウェア、SaaS関連の多くが上昇。決算を材料にシマノやキーエンスが急騰した。

 一方、SCREENは上方修正が好感されず17.3%安。東京エレクトロンやレーザーテックなど半導体株の多くが派手に下げた。米コーニング株の急落を嫌気して、フジクラ、古河電工、住友電工の電線大手3社がそろって大幅安。AI関連に流れが向かない中、太陽誘電や村田製作所が2桁の下落率となった。AI関連以外では、大成建設や清水建設など建設株が軟調。決算を受けてマクアケが急落した。

 本日、スタンダード市場に新規上場したビーエイブルは、高い初値をつけた後も買いを集めてストップ高で終えた。グロース市場に新規上場したアイ・グリッド・ソリューションズは、初値は公開価格を大きく上回ったものの、終値は初値を大きく下回り、ストップ安をつける場面もあった。

 日経平均は大幅安。SKハイニックスやSCREENの決算は反転材料とならず、AI関連が一段と売り込まれた。米国では本日FOMCの結果が公表される。政策金利は据え置きが濃厚で、ウォーシュFRB議長からどういったメッセージが届けられるかが注目点となる。ウォーシュ氏は先の金融政策に関してあまり情報を出さない姿勢を示しているが、マーケットを不安にさせないようなコミュニケーションが求められる。

 本日引け後に決算を発表したアドバンテストは、通期の見通しを上方修正している。今のAI関連は何が出てきても売られるような厳しい状況となっているが、悪い流れを変えられるかどうか。キオクシアや太陽誘電は今年に入って一躍人気になった銘柄だが、アドバンテストはAIに対する期待とそのはく落を何度も経ながら、長きにわたって注目を集め続けてきた。ここでアドバンテストも売られるようだとAI関連全般にあきらめムードが広がるが、強く買われるようなら、AI関連に対する見方がガラッと良くなる展開も期待できる。AI関連に受難の月となった7月もそろそろ終わる。多くの銘柄の値幅調整は進んでいるだけに、8月に向けて底打ち期待を高める動きが見られるかに注目したい。
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