NY為替見通し=ドル円、明日に米雇用統計控え方向感出にくいか

 本日のNY市場のドル円は、週末に発表される米7月雇用統計を控えて様子見姿勢が強まるなか、米新規失業保険申請件数やFRB高官の発言を手掛かりとした神経質な展開が予想される。

 前日のNY市場では7月ADP雇用統計が市場予想を下回った一方、ISM非製造業景況指数は底堅い内容となり、米景気減速への過度な懸念はやや後退した。ただ、雇用関連指標には強弱が入り混じる結果となったことで、市場の関心は週末の米雇用統計へ一段と集中している。本日の米新規失業保険申請件数が低水準を維持すれば労働市場の底堅さが再確認され、米長期金利の上昇を通じてドル買いが入りやすい。一方、予想を上回る増加となれば、雇用市場の減速懸念が強まり、ドル売り・円買いにつながる可能性がある。

 金融政策を巡ってはFRBがデータ次第の姿勢を維持するなか、市場では年内追加利下げ観測も残るが、日銀については早期の追加利上げ思惑も出ている。しかし、高市首相が日銀に国債買い入れの拡大を要請したこともあり、市場では日銀の政策運営に対する見方が交錯している。日米の円安けん制姿勢や、最近実施された円買い介入への警戒感は依然としてドル円の上値を抑える要因となる。

 また、中東情勢では米国とイランの協議継続への期待がリスク回避姿勢をやや和らげているが、交渉の先行きには依然として不透明感が残り、関連報道には注意が必要。

 もっとも、本日のNY市場では、週末の米雇用統計を前に積極的なポジション構築は限られやすく、米金利の動向や雇用関連指標に反応しながらも、一方向へ大きく動く展開にはなりにくい。ドル円は米経済指標が強ければ買い戻しが入る一方、弱い結果となれば介入警戒感も相まって円買いが優勢となるなど、雇用統計を控えた神経質な相場展開が続くと予想される。

・想定レンジ上限
 ドル円、200日移動平均線158.06円近辺や日足一目均衡表・雲の下限158.94円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、4日安値157.18円や節目の155.00円が下値めど。

(金)
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