ロンドン為替見通し=ポンド、本日から明日にかけて賃金・物価データの発表

 本日のユーロとポンドはともに対ドルで底堅い展開が見込まれる。足元では米雇用・インフレ指標に加え、7月小売売上高も弱い内容となったことで、FRBの早期利上げ観測が後退しており、ドルの上値が重くなっている。

 ユーロドルは、ドイツ8月ZEW景況感指数が焦点となる。7月は26.3と前月の10.5から大きく改善し、8月は30.0程度へと一段の上昇が見込まれている。 予想を上回れば、ドイツを中心とするユーロ圏景気への先行き期待が強まり、欧州金利の上昇を通じてユーロ買いにつながりやすい。一方、足元のユーロ高には米金融政策見通しによるドル売りの寄与も大きく、ZEWが予想を下回れば利益確定売りが出る可能性もある。ただ、現状ではドル安基調がユーロドルを支える構図に変化はなく、押し目では買いが入りやすいだろう。

 ポンドドルは本日の英4-6月賃金・雇用データが重要である。市場では英中銀の年内追加利上げ観測が残っており、賃金の伸びが強く、失業率の上昇も限定的なら、インフレ圧力への警戒からポンド買いが強まりそうだ。実際、英経済は4-6月期GDPが前期比0.4%増と底堅く、年内利上げを織り込む動きがポンドを支えている。 もっとも、雇用の弱さが確認されれば、明日発表の7月CPIを前にポンドドルは調整売りに押される可能性がある。

・想定レンジ上限
 ユーロドルは200日移動平均線1.1630ドル。 
 ポンドドルは5月12日高値1.3615ドル。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは節目の1.1500ドル(同3日安値)。
 ポンドドルは13日安値1.3474ドル。

(金)
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