株式明日の戦略-エヌビディアの好決算を受けても下落、あすはFRB議長の講演を前に様子見か

 27日の日経平均は3日ぶり反落。終値は130円安の66131円。米国株は3指数そろって下落したが、引け後に決算を発表したエヌビディアが時間外で買われたことを受けて、500円超上昇して始まった。開始直後には上げ幅を600円超に拡大。しかし、66900円台に入ったところで節目の67000円を前に買いが続かなくなり、急失速してマイナス圏に沈んだ。アドバンテスト<6857.T>が開始早々に下げに転じるなど、半導体株の動きの悪さが警戒された。

 400円超下げて65700円台に入ったところで売りは一巡し、前引けにかけては下げ幅を縮小。後場は前引けから水準を切り上げ、プラスからのスタートとなった。ただ、66500円近辺では上値が重くなり、再びマイナス転換。66000円は上回ったものの、3桁の下落で取引を終えた。TOPIXは上昇し、大半の時間をプラスで推移した。新興銘柄の動きが良く、グロース250指数が2%を超える上昇となった。

 東証プライムの売買代金は概算で7兆8700億円。業種別では非鉄金属、石油・石炭、繊維などが上昇した一方、その他製品、精密機器、医薬品などが下落した。上方修正を発表したタムラ製作所<6768.T>が後場急騰。半面、上述のアドバンテストが3%を超える下落となり、1銘柄で日経平均を263円押し下げた。

 日経新聞で新たな製造棟を建設するとの観測が報じられたキオクシアHDが5%高。古河電工やフジクラなど電線株に強い動きが見られた。米国で決算を発表したセールスフォースが時間外で急騰したことを手がかりにラクスやマネーフォワードなどSaaS関連に資金が向かっており、証券会社の目標株価引き上げもあったフリーが10.9%高。きのうリリースを材料にストップ高となったテラドローンが、きょうは1:2の株式分割が好感されて連日で大きく水準を切り上げた。

 一方、半導体株はエヌビディアの決算を好感できておらず、アドバンテストの他にもディスコやレーザーテックが下落。任天堂、カプコン、スクエニHDなど、ゲーム株に売られる銘柄が多かった。アステラスや中外製薬など薬品株が全般軟調。塩野義製薬との契約終了を発表したサスメドが、一時ストップ安となるなど急落した。

 日経平均はプラス圏とマイナス圏を行き来して3桁の下落。エヌビディアの決算を受けた半導体株がさえない動きとなった。ただ、アドバンテストが大幅安となってもAI関連が軒並み安になったわけではなく、無難に消化したと言えなくもない。本日の米国市場でエヌビディアの反応が案外であったとしてもネガティブな影響は限られるであろうし、強く買われるようなら連れ高する展開は期待できる。

 米国では本日から29日までの日程でジャクソンホール会議が開催される。ウォーシュFRB議長の講演が日本時間では金曜28日の夜の予定のため、あすは様子見姿勢の強い地合いが想定される。日経平均の先週末8月21日の終値は66016円で、きょうの終値は66131円。今週は上げ下げありながらここまで底堅く推移しているだけに、このまま週間プラスで終えることができるかに注目したい。
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