株式明日の戦略-大幅高で66000円を上回る、あすは模様眺めムードが強まるか

 20日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は890円高の66216円。米国の長期金利が大きく低下して米国株が上昇したことを好感して、寄り付きから400円を超える上昇。ほどなく66000円の節目を上回った。値上がり銘柄は多かった一方、半導体株や電子部品株などAI関連の一角が弱く、66000円より上では強弱感が交錯。10時台に900円超上昇して66300円台に乗せた後は上値が重くなり、前引けでは66000円を下回った。一方、後場はAI関連の下値が堅くなったことから66000円より上で推移する時間が多くなり、終値でも66000円を上回った。大型グロース株には米長期金利低下の好影響が限定的であったが、新興グロース株には強い買いが入っており、グロース250指数が4%を超える上昇となった。

 東証プライムの売買代金は概算で8兆6000億円。業種別では輸送用機器、電気・ガス、医薬品などが上昇した一方、鉄鋼、銀行、保険などが下落した。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>との協業を発表したティアフォー<593A.T>が、後場に買いを集めてストップ高。半面、不正アクセスに関するリリースが警戒されたさくらインターネット<3778.T>が急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1320/値下がり204。自動車株の動きが良く、トヨタ、ホンダ、日産自動車などが大幅上昇。資源価格の上昇を手がかりに、住友鉱山や東邦亜鉛が急騰した。米長期金利の低下を受けて、足元安値圏で推移していた三井不動産や住友不動産など不動産株に見直し買いが入った。日経新聞で大型ドック新設観測が報じられた名村造船が急伸。AI関連はまちまちとなったが、キオクシアHDやソフトバンクGに強い動きが見られた。

 一方、東京エレクトロン、レーザーテック、SCREENなど半導体株の一角が下落。イビデン、村田製作所、太陽誘電など電子部品株が弱かった。米長期金利の低下を受けて、三菱UFJ、MS&AD、第一ライフなど金融株が売りに押された。

 日経平均は3日ぶり反発。上げ幅(890円高)はきのうの下げ分(2134円安)の半分以下であったが、引け味が良かったこと、終値(66216円)で66000円や25日線(65724円、20日時点、以下同じ)、75日線(66154円)などの節目を上回ったこと、プライムで1000を超える銘柄が上昇したこと―など、ポジティブな動きもいくつかあった。米国が長期金利上昇の抑制に動いてくれたことから、あすは売り急ぎは抑制されるだろう。一方、今週はAI関連の動きが不安定となっており、買いの方も恐る恐るとなりやすい。売買自体が手控えられて模様眺めムードが強まりそう。きょうの上昇で投資家心理はある程度改善したと思われるだけに、きのうの安値65133円を下回ることなく推移できるかに注目したい。
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