株式明日の戦略ー69000円の節目を超えて5日続伸、AI関連の復活期待が高まる

 17日の日経平均は5日続伸。終値は506円高の69220円。先週末の米国株は下落したが、これを受けても3桁上昇スタート。ただ、AI関連の一角が買われた一方、プライムでは値下がり銘柄の方が多く、前場はプラス圏とマイナス圏を行き来した。10時台には下げ幅を200円超に広げたが、68400円台に入ったところでは切り返し、一桁の上昇で前場を終えた。

 後場は前場とは雰囲気が変わり、買いに勢いがつく展開。ソフトバンクグループ<9984.T>、キオクシアホールディングス<285A.T>、フジクラ<5803.T>など、AI関連の主力銘柄が騰勢を強めたことが支援材料となった。終盤にかけては上げ幅を500円超に拡大。69200円台に乗せ、高値圏で取引を終えた。日経平均は後場に動きが良くなったが、プライムでは値下がり銘柄の方が多い状態に変化はなく、TOPIXは下落した。

 東証プライムの売買代金は概算で8兆9400億円。業種別では非鉄金属、海運、ガラス・土石などが上昇した一方、パルプ・紙、医薬品、卸売などが下落した。上述のキオクシアHDが後場に跳ねており、15.1%高と急騰。終値で6万円を上回った。半面、1Qが営業赤字となった日本電子<6951.T>が急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり627/値下がり890。フジクラのほか、三井金属やJX金属など非鉄株の多くが急伸。決算を材料にKeePer技研や朝日インテックが買いを集めた。決算を受けて14日にストップ高となったAppierやアイスタイルが一段高。証券会社が投資判断を引き上げた商船三井が大幅高となり、他の海運株にも資金が向かった。

 一方、証券会社が投資判断を引き下げたNECが7.4%安。AI関連が強かったことも影響したか、富士通、マネーフォワード、ラクスなど、ソフトウェア、SaaS関連の多くに売りが波及した。サンリオやOLCなどレジャー関連が軟調。良品計画、ニトリHD、高島屋など、小売株に大きく売られるものが散見された。通期の純利益見通しを引き下げたコムチュアが急落し、今期の見通しが市場の期待に届かなかったアルバックがストップ安となった。

 日経平均は5日続伸。TOPIXは9日ぶりに反落しており、AI関連に買いが入ったことが日経平均の上昇に大きく貢献した。決算発表は先週まででほぼ出そろい、あすからは個別の材料が一気に少なくなる。しかし、きょうを含めたここ一連のAI関連の動きは、投資家の物色意欲を刺激していると思われる。キオクシアHDは2桁の上昇率となって25日線を明確に上に抜けており、底打ち期待を高める動きを見せている。米国でも、7月に嫌われていたサンディスクやコーニングが持ち直しつつある。決算発表が一巡したタイミングでAI関連にスポットライトが当たるのであれば、日経平均は「夏枯れ」による下落ではなく、「閑散に売りなし」で上昇するシナリオを意識しておいた方が良いだろう。
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