株式明日の戦略ーTOPIXが9日続伸、金利上昇下でバリュー株が存在感を示す

 9月に入り1日の日経平均は続落。終値は96円安の66215円。

 東証プライムの売買代金は概算で7兆5000億円。業種別では電気・ガス、鉱業、石油・石炭などが上昇した一方、サービス、非鉄金属、小売などが下落した。証券会社が目標株価を引き上げた日本製鉄<5401.T>が大幅上昇。半面、証券会社が投資判断を引き下げたフリー<4478.T>が大幅に下落した。

 原油高を受けて、INPEX、出光興産、ENEOSなどが大幅上昇。三井物産や三菱商事など商社株にも資金が向かった。電力株が買いを集めており、東電HD、関西電力、九州電力などが急伸。大成建設や鹿島など建設株の動きが良かったほか、長期金利上昇が意識される中でも三井不動産や住友不動産など不動産株に買いが入った。証券会社が投資判断を引き上げた住友化学が8%を超える上昇。メディア報道を材料にスクエニHDが急伸した。

 一方、東京エレクトロン、ディスコ、レーザーテックなど半導体株が軒並み安。古河電工やフジクラなど電線株の下げが大きく、1:5の株式分割を発表したSWCCも4%近い下落となった。直近で買われていた銘柄には利益確定売りも出てきており、マネーフォワード、ラクス、SansanなどSaaS関連が全般軟調。自動運転関連として人気化していたアイサンテクノロジーやヴィッツなどが派手に下げた。

 ここ数日は日経平均が弱くても、全体のセンチメントが悪化することが少なくなっている。AI関連が嫌われているからと冷静に受け止められ、それ以外の銘柄に資金が向かっている。8月31日の米国株は原油高や長期金利上昇を嫌気して下落したが、本日の東京市場では、これをポジティブに変換しようとする動きが見られた。INPEXなど原油との連動性が高い銘柄が選好され、金利上昇をさほどネガティブ視しないバリュー系の銘柄の多くが目を見張る上昇となった。TOPIXはきょうまで9日続伸で、史上最高値の更新が目前に迫っている。そろそろ日経平均の値幅を伴った上昇が見たいところではあるが、TOPIXが強いうちは底堅い地合いが継続する公算が大きい。
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