ニューヨーク外国為替市場概況・3日 ドル円、大幅続落

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は大幅に続落。終値は155.81円と前営業日NY終値(158.71円)と比べて2円90銭程度のドル安水準だった。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事はこの日、「インフレ圧力の鈍化が確認されれば、政策金利の据え置きを支持する」などと発言。米早期利上げ観測が後退し、全般ドル売りが優勢となった。2時前に一時155.30円と8月3日以来1カ月ぶりの安値を更新した。
 日銀の利上げ加速観測に加え、ベッセント米財務長官の発言をきっかけに円安是正への思惑が広がる中、円を買い戻す動きも続いた。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が資産構成を見直すとの観測も円買いを後押しした。市場では「GPIFが8月21日に運用委員会を開催した。夏季休暇シーズンの8月に会合を開くのは極めて異例で、基本ポートフォリオ見直し観測が高まっている」との声が聞かれた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。7月末からの政府・日銀による為替介入後に付けた8月3日の安値155.23円がサポートとして意識されると155.85円付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.1626ドルと前営業日NY終値(1.1588ドル)と比べて0.0038ドル程度のユーロ高水準だった。ウォラーFRB理事の発言を受けて、FRBが早期に利上げするとの観測が後退すると全般ドル売りが進行。2時前に一時1.1641ドルと日通し高値を付けた。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、9月15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを予想する確率は前日の63%台から50%付近に低下した。

 ユーロ円は大幅続落。終値は181.14円と前営業日NY終値(183.93円)と比べて2円79銭程度のユーロ安水準。日銀の利上げペースが速まるのではないかとの観測を背景に円買いが進んだほか、「GPIFが日本国内の資産への投資を増やすのではないか」との思惑から円買いが入った。24時過ぎには一時180.53円と8月3日以来1カ月ぶりの安値を更新した。そのあとはドル円と同様に、181.18円付近まで下げ渋った。

本日の参考レンジ
ドル円:155.30円 - 158.97円
ユーロドル:1.1584ドル - 1.1641ドル
ユーロ円:180.53円 - 184.18円

(中村)
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