ニューヨーク外国為替市場概況・10日 ユーロドル、反落

 10日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反落。終値は1.1612ドルと前営業日NY終値(1.1633ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。原油や天然ガス価格が上昇幅を広げたことを受け、欧州景気に悪影響を及ぼすとの懸念からユーロ売り・ドル買いが先行した。8月米卸売物価指数(PPI)が前年比で市場予想を上回ると、米長期金利の上昇とともにドル買いが進み、一時1.1592ドルまで下押し。その後は欧州中央銀行(ECB)の金利先高観を背景に1.1630ドル台まで下げ渋ったが、原油価格や米長期金利の上昇が続く中で戻りも限られた。
 ECBはこの日、政策金利を市場予想通り0.25%引き上げた。声明では2027年と28年のインフレ見通しが上方修正されたほか、ラガルドECB総裁の会見内容も総じてタカ派的だったと受け止められ、ECB当局者筋の話として「10月の追加利上げもあり得ると見込んでいる」とも伝わった。独10年債利回りは2009年8月以来となる3.508%まで上昇し、独長期金利の上昇がユーロの下値を支える場面も見られた。

 ドル円は6営業日ぶりに反発。終値は154.42円と前営業日NY終値(153.56円)と比べて86銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇を手掛かりにした買いが徐々に強まった。米PPIの発表後には一時154.67円まで本日高値を更新。その後はいったん153.85円付近まで調整売りに押される場面もあったが、米10年債利回りが2023年10月以来の高水準となる4.96%台まで上昇するなか、再び154.50円台まで買い戻された。
 なお、米財務省がこの日実施した長期国債の買い戻しでは購入額が51.9億ドルとなり、事前に示していた上限の60億ドルに届かなかった。増額後初となるオペの結果が伝わると、米国債は売りで反応した(金利は上昇)。

 ユーロ円も6営業日ぶりに反発。終値は179.31円と前営業日NY終値(178.65円)と比べて66銭程度のユーロ高水準だった。総じてドル円につれた動きとなった。21時30分過ぎに179.48円まで本日高値を更新すると、178.70円台への調整を経て再び高値圏まで切り返した。


本日の参考レンジ
ドル円:153.29円 - 154.67円
ユーロドル:1.1592ドル - 1.1642ドル
ユーロ円:178.42円 - 179.48円


(岩間)
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