NY為替見通し=ドル円、原油眺め神経質な展開か カナダではCPIの発表も

 本日のNY為替市場では、ドル円は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での結果公表を前に、原油相場をながめ神経質な展開が予想される。

 WTI原油先物価格は、前週末に98ドル台半ばまで下押ししたが、本日は高く始まると18時過ぎに103ドル台後半まで上昇している。週末にオマーンで予定されていたイラン・湾岸協力会議(GCC)諸国による会合への期待から原油安となったが、延期が伝わったことで原油価格の高止まりは避けられないとの見方から、再び上昇している。

 原油高については世界的なインフレ懸念に結びつきやすく、米10年債利回りは米・イラン戦争状態の長期化による財政出動への懸念なども合わさり、先週末には4.97%台まで上昇して2023年10月以来となる5%の大台に迫った。原油価格が一段と上昇する場面では米長期金利に上昇圧力が掛かることが予想され、結果ドル円を押し上げることが予想される。中東情勢から目が離せない展開が続きそうだ。

 他方、ドル円が上昇した場合に気になるのは、日米金融当局者の発言だろう。8日にベッセント米財務長官が「今は私が胴元だ」などと発言して円買いを誘ったのは記憶に新しい。本日はどちらからも主だった発言は伝わっていないものの、8日の発言後の戻り高値にあたる10日高値154.67円を上抜く場合は円安けん制への警戒感が広がることも考えられる。

 今月に入って発表された米国の雇用やインフレ指標を受け、CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、9月0.25%利上げの確率が87%弱に達し、ほぼ織り込まれている状況である。ただ、既にFOMCのブラックアウト期間内のため、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からの発言は予定されていないため、手掛かり材料に乏しく様子見となる展開も想定される。

 他方、カナダで8月消費者物価指数(CPI)が発表予定。市場予想は前月比横ばいと前回+0.5%と比べ伸び鈍化だが、前年比は+3.0%と前回並みを維持すると見られている。足もとの原油が100ドルを突破して高止まりしていることで、今後インフレ圧力となることが予想される中、予想を上回る伸びとなれば今後はさらなる伸びが意識される。BOCは今月2日の会合で政策金利を2.25%に据え置いたが、声明ではインフレ上振れリスクの高まりを指摘していた。4-6月期カナダGDPも底堅い結果となった事と合わせ、予想を上回る伸びとなれば、次回10月会合を意識してカナダドルが買われることも考えられる。結果を確認しておきたい。


想定レンジ上限
・ドル円は、3・4日高値155.30円
・カナダドル円は、8日高値112.02円

想定レンジ下限
・ドル円は、11日安値153.24円
・カナダドル円は、11日安値110.56円


(川畑)
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