NY為替見通し=ドル円 中東情勢と原油相場をにらみ神経質、米金利の動向が焦点

 NYタイムのドル円は、中東情勢を巡るヘッドラインや原油相場の動向をにらみながら、上値の重い神経質な展開となりそうだ。イラン政府高官が、米国が軍事的・経済的圧力を緩和する措置を講じれば、7日以内にホルムズ海峡を再開する用意があると報じられ、WTI原油先物は97ドル台から92ドル台まで急落した。原油相場の急落を受けて米10年債利回りも急低下しており、これまでの「原油高・米インフレ懸念」によるドル買いシナリオがいったん反転する格好となっている。

 中東情勢を巡っては、ホルムズ海峡の再開に向けた期待が原油価格を押し下げる一方、米国側の対応次第という不透明感も残るため、原油相場が上昇へ転じればインフレへの警戒が再び強まり、米金利の上昇を通じてドル買いにつながりやすい。NYタイムも関連報道に注意したい。

 米10年債利回りは4.98%台を目先の天井に、4.97%付近で推移していたところから4.92%台まで急低下した。原油高を背景としたインフレ懸念が後退し、米金利の低下が定着すればドルの上値を抑え、利益確定売りを促すことになる。一方で原油相場が下げ渋り、米金利が再び上昇に転じれば、日米金利差を意識したドル買い戻しが強まるだろう。

 ドル円は東京タイムから欧州入りにかけ、157.78円まで上昇した。しかし158円台に近づいたところでは、前週にレートチェックが疑われた経緯もあり本邦当局による為替介入も意識されやすい。下値で押し目買いが入りやすい一方、原油安を受けた米金利低下が続けば戻りを試しにくくなる可能性もある。NYタイムは、中東情勢を起点とする原油、インフレ絡みの思惑、米金利からドル相場への連鎖をにらみつつ、157円付近を軸とした神経質な値動きになるとみる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、18日高値158.05円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、18日安値155.87円。

(関口)
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