ロンドン為替見通し=ECB・BOE高官発言に注目、SNB・北欧中銀は金利判断へ

 本日のロンドン為替市場では、ユーロが欧州中央銀行(ECB)高官の発言や独Ifoの結果を見極め、ポンドは英中銀(BOE)高官の講演内容を確かめながらの値動きか。また、米長期金利が上昇基調を強めるなか、ロンドンで討議に参加するウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁のコメントも注目される。同氏はタカ派色を強める米金融当局の中心メンバーであり、今後の利上げペースを占ううえでの発言内容が意識されやすい。

 ユーロについては、タカ派として知られるシュナーベルECB専務理事と、レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミストの発言に注目したい。レーン氏は23日、エネルギー高進が続いてもこれまでのところ賃金への大きな上昇圧力は見られないとし、急速な物価上昇が定着する懸念を打ち消す発言をしていた。しかしながら市場はすでに、来春にかけてのECB追加利上げ2-3回程度を織り込みつつあるとされる。17時発表の9月独Ifo企業景況感指数(予想89.0、前回88.8)が、こうした強気の織り込みを裏付ける内容になるかが焦点となる。

 英国では、ディングラ金融政策委員会(MPC)委員、BOEのブリーデン副総裁、ロンバルデリ副総裁の発言が相次ぐ。ディングラ氏とブリーデン氏は、インフレ圧力が高まるなかでも直近は据え置きを支持しており、ハト派的なスタンスを維持している。一方のロンバルデリ氏はベイリー総裁と同様、現状は据え置きを支持しつつも引き締めに傾きつつある立場で、3者の発言のトーンからBOE内の温度差がどこまで変化しているかが注目される。

 あわせて、スイス国立銀行(SNB)、スウェーデン中銀、ノルウェー中銀の政策金利発表が重なる点にも留意したい。SNBは0.00%での据え置きが大勢予想だが、エネルギー高とフラン安を背景にインフレが加速しており、物価見通しの上方修正やシュレーゲル総裁の発言トーンから、今回が事実上の緩和局面の底となるかが焦点となる。北欧ではノルウェー中銀は原油高を背景としたインフレの高止まりを理由に4.50%への利上げが見込まれる一方、スウェーデン中銀は労働市場の軟化を理由に1.75%での据え置きが有力視されている。

想定レンジ上限
・ユーロドル、23日高値1.1450ドル
・ポンドドル、23日高値1.3348ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、6月24日安値(年初来安値)の1.1325ドル
・ポンドドル、6月24日安値(年初来安値)の1.3140ドル


(小針)
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