NY為替見通し=手がかり乏しく、ドル円は米金利動向眺めながら小幅の振幅か

 本日のNYタイムのドル円は、ドルの上値の重さからドル売り・円買いが優勢となる可能性がある。中東情勢の緊迫化や原油高はドルの安全資産需要を支える一方、米ハイテク企業の決算を受けた投資家心理の改善が、安全資産としてのドル買いを弱める可能性もあるだろう。

 米金融政策では、来週のFOMCを控え、利上げ・利下げの見通しを大きく変える材料が乏しいなか、米金利の方向性が焦点となる。今週は注目の米指標は乏しく、週次失業保険申請や10月PMIなどの結果が景気・インフレ見通しを左右しそうだ。米金利が再び上昇すればドル円の下支えとなるが、金利低下が続けばドル売りが強まりやすい。

 一方、円側では日本の物価動向と日銀の追加利上げ観測が意識される。片山財務相は本日、輸入物価主導から賃金上昇を伴うインフレへの移行を指摘し、政府と日銀の政策に隔たりはないとの認識を示した。円安が輸入物価を押し上げる状況が続けば、日銀の政策正常化期待が円買いを促す可能性がある。

 また、ドル円が高値圏を維持する場合は、政府・日銀による円買い介入への警戒が上値を抑える要因となる。米金利の反発が限定的であれば、NYタイムのドル円は戻りが鈍く、下値を試す展開に注意したい。逆に、原油高を背景としたインフレ懸念から米金利が上昇する場合や、中東情勢の悪化でドルの安全資産需要が強まる場合は、ドル円が持ち直す可能性もある。

 総じて、今夜はドル円の上値の重さを意識しつつ、米金利の反発がドル買い戻しにつながるかを見極めたい。米金利低下が続けば円買い優勢、金利反発や中東情勢の悪化でドル需要が強まれば反発、という二方向を想定する。

・想定レンジ上限
 ドル円、200日移動平均線158.56円や14日高値158.95円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、19日安値157.70円や日足一目均衡表・基準線156.95円が下値めど。

(金)
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