東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 29日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では138.85円とニューヨーク市場の終値(138.95円)と比べ10銭程度のドル安水準だった。仲値にかけた買い上げが一服後、中国・香港株が上昇スタートとなり、リスクオフムード後退からクロス円とともに円安推移が先行。139.35円まで上振れた。しかし、リスクオフ後退でオセアニア通貨など各通貨が対ドルで上昇。相対的なドルの弱含みを受け、ドル円は朝方につけた138.54円近辺まで押し戻される場面もあったが底堅さを維持した。

 ユーロドルは小高い。12時時点では1.0349ドルとニューヨーク市場の終値(1.0340ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。中国のゼロコロナ政策への抗議行動は先行きに不透明感を残すものの、沈静化しつつあるとの見方。昨日リスクオフを強めた材料が取りあえず落ち着いた。中国の動向に敏感なオセアニアの通貨である豪ドルやNZドルなどが買われやすく、対ドルでそれぞれ0.6678ドル、0.6193ドルまでじり高。ユーロドルも一時1.0363ドルまで買われた。

 ユーロ円も上昇へ転じる。12時時点では143.69円とニューヨーク市場の終値(143.66円)と比べて3銭程度のユーロ高水準だった。豪ドル円は92.67円、NZドル円は85.95円まで円安・オセアニア通貨高推移。クロス円は全般的に円安で、ユーロ円は一時144.02円まで上昇した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.54円 - 139.35円
ユーロドル:1.0334ドル - 1.0363ドル
ユーロ円:143.39円 - 144.02円

(関口)
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