東京外国為替市場概況・15時 豪ドル、上値を伸ばす

  4日午後の東京外国為替市場で豪ドル/ドルは上値を伸ばした。「中国当局が豪州産石炭輸入禁止の部分的解除を協議している」と一部通信社による報道を受けて、一時0.6817ドルまで上げ足を速める場面があった。豪ドル円も89.17円まで日通し高値を更新した。

 ドル円は小幅高。15時時点では130.84円と12時時点(130.81円)と比べて3銭程度のドル高水準だった。130円台では本邦実需筋のドル買いが観測されている模様で、一時130.99円前後まで下値を切り上げる場面があった。
 
 ユーロ円はじり高。15時時点では138.29円と12時時点(138.20円)と比べて9銭程度のユーロ高水準だった。ドル円とユーロドルが小幅高で推移したことで、一時138.40円前後まで強含みに推移した。

 ユーロドルは底堅い。15時時点では1.0569ドルと12時時点(1.0565ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。豪ドル/ドルにつれる形で1.0578ドルまでレンジの上限を広げた。

 オフショア人民元(CNH)は堅調に推移し、対ドルで一時6.8854CNHまで元高に振れた。中国政府の防疫規制の緩和で景気が回復するとの期待感、そして輸出企業の春節前の元買いという季節要因などがCNHの支え。CNH円も19.01円まで強含んだ。
 なお一部通信社が関係筋の話として報じたところによると、中国政府は「大き過ぎて潰せない」不動産開発業者への支援策を検討しているもよう。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:130.58円 - 131.45円
ユーロドル:1.0541ドル - 1.0578ドル
ユーロ円:138.02円 - 138.57円

(山下)
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