欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、底堅い

 19日の欧州外国為替市場でドル円は底堅い。20時時点では128.49円と17時時点(128.18円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。時間外取引の米10年債利回りが3.35%台へ戻した水準を維持するなか、昨日に下落が大きかったユーロ円などともにショートカバーが強まり、128.66円前後まで水準を切り上げた。

 ユーロドルはじり高の流れ継続。20時時点では1.0829ドルと17時時点(1.0809ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ高水準だった。欧州序盤のクノット・オランダ中銀総裁によるECB(欧州中央銀行)利上げに前向きな発言を受けて下げ渋ったところからの戻りがじりじり進んだ。安値もみ合いレンジをやや上放れ、ラガルドECB総裁の「利上げの方向性を維持」「インフレは極めて高すぎる」などの発言も伝わり、1.0838ドルまで上昇する場面もあった。

 ユーロ円は上値を広げる。20時時点では139.15円と、17時時点(138.55円)と比べて60銭程度のユーロ高水準だった。ドル円同様にショートカバーが進むなか、ECB総裁発言を受けたユーロドルほかユーロ絡みの通貨ペア上振れもあって、ユーロ円も139.43円まで上昇した。

 20時発表のトルコ中銀政策金利は、市場予想通り9.00%に据え置き。発表後、トルコリラは対ドルで18.79リラ付近、トルコリラ円は6.83円付近でもみ合い。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:127.76円 - 128.93円
ユーロドル:1.0782ドル - 1.0838ドル
ユーロ円:137.92円 - 139.43円

(関口)
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