今日の株式見通し=軟調か 米国株は金融引き締め長期化を懸念して下落

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は252ドル安の33044ドルで取引を終えた。新規失業保険申請件数が前週比で減少し、労働市場のひっ迫が意識されたことで、金融引き締め長期化を懸念した売りに押された。3指数とも中盤以降にいったん盛り返したが、終盤にかけて売り直されている。ドル円は足元128円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて20円安の26320円、ドル建てが20円高の26360円で取引を終えた。

 米国株の引け味が悪く、日本株も連れ安する展開を予想する。ただ、来週から企業決算が本格化することから、大きく崩れるというよりも、売り買い自体が手控えられる中で売りの勢い方がやや強いという地合いになるとみる。ドル円も大きくは動いておらず、マイナス圏で様子見姿勢の強い1日となるだろう。

 なお、寄り前には2022年12月の全国消費者物価指数が発表される。直近で日銀が金融緩和の維持を決めたばかりのため、強い内容となった場合には先の政策修正が意識されて下押し材料となる可能性がある点には一定の注意を要する。日経平均の予想レンジは26200円-26500円

(小針)
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