東京外国為替市場概況・10時 豪ドル、弱含み

 16日の東京外国為替市場で豪ドルは弱含み。1月の豪雇用統計は失業率が3.7%(予想3.5%)、新規雇用者数が-1.15万人(予想+2.00万人)と弱い結果となった。ヘッドラインだけでなく、正規雇用者数がマイナスになり、労働参加率も減少するなど内容も悪かった。指標発表後に豪3年債利回りが3.57%台から3.42%台まで急低下するなど、豪金利の動きに連れて豪ドル/ドルは0.6868ドル、豪ドル円は92.00円まで弱含んだ。

 ドル円は底堅い。10時時点では134.10円とニューヨーク市場の終値(134.16円)と比べて6銭程度のドル安水準だった。昨日の東京午前の動きと同様に、値ごろ感や利食い売りなどが入り133.78円までじり安となった。しかしながら、時間外の米10年債利回りが3.82%台まで一時上昇するなど、ドルを積極的に売るような地合いではなく、徐々に下値が切り上がり、10時過ぎには134.14円近辺まで戻すなど底堅い動き。
 
 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0689ドルとニューヨーク市場の終値(1.0689ドル)とほぼ同水準だった。ドル円の下落に連れて1.0696ドルまで買われる場面もあったが、豪ドル/ドルの売りや米金利の高止まりで上値が抑えられた。もっとも、下押しも限られ早朝からのレンジも11Pipsしかなく小動き。

 ユーロ円は行って来い。10時時点では143.34円とニューヨーク市場の終値(143.40円)と比べて6銭程度のユーロ安水準だった。総じてドル円の動きに連れる展開となり143.05円まで売られた後は143.30円台へ戻すなど、行って来いの相場になっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.78円 - 134.19円
ユーロドル:1.0685ドル - 1.0696ドル
ユーロ円:143.05円 - 143.43円


(松井)
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