東京外国為替市場概況・15時 豪ドル、じり高

 15日午後の東京外国為替市場で豪ドルは続伸。中国の8月小売売上高と鉱工業生産が予想以上に前月から伸び幅を拡大したこと、一部報道で中国政府が「今週、外為ブローカーに自己勘定の取引を減らすように指示した」と報じられてたことなどで、豪ドル/ドルは0.6474ドル、豪ドル円は95.55円まで上値を伸ばした。人民元も買いが優勢となり、オフショア市場でドル/人民元(CNH)は7.2596元までCNH高が進み、CNH円は20.32円まで年初来高値を更新した。

 ドル円は伸び悩み。15時時点では147.40円と12時時点(147.48円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。一部報道で、先週末の植田日銀総裁への読売新聞のインタビューで流れた内容について「市場の解釈にギャップがある」と関係者の発言として報じられたことで、一時147.69円まで上値を伸ばした。しかし、上値も重く伸び悩んだ。

 ユーロ円は15時時点では157.07円と12時時点(156.98円)と比べて9銭程度のユーロ高水準だった。日経平均株価が堅調に推移していることやドル円の上昇を受けて、一時157.30円まで上値を伸ばしたものの、上値は限定的だった。
 
 ユーロドルは小幅に買い戻し。15時時点では1.0655ドルと12時時点(1.0643ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。アジア時間では1.0633ドルまで弱含んだが、昨日安値を下抜けることが出来なかったことで買い戻しが入り、15時過ぎには一時1.0657ドルまで上値を伸ばした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.34円 - 147.69円
ユーロドル:1.0633ドル - 1.0657ドル
ユーロ円:156.73円 - 157.30円



(山下)
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