東京外国為替市場概況・17時 ドル円、売り戻し

 29日午後の東京外国為替市場でドル円は売り戻された。17時時点では145.26円と15時時点(145.93円)と比べて67銭程度のドル安水準だった。15時前に強含んだ場面では、146円台乗せの重さを確認するに留まった。時間外の米株先物は堅調なまま、米長期金利も高止まりしていたが、徐々に持ち高調整のドル売りが強まった。東京昼前に下押した水準145.60円を割り込むと、145.21円まで売り押された。
 なお一部メディアによれば、石破首相は今晩にもトランプ米大統領と電話会談をする方向で調整しているもよう。

 ユーロドルは強含み。17時時点では1.1275ドルと15時時点(1.1244ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ高水準だった。全般ドルが伸び悩むなか、欧州勢はユーロ買いドル売りで参入。東京昼頃に何度か抑えられていた水準1.1250ドル台を上抜けると、一時1.1283ドルまで上昇した。
 なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックス本日高値100.48から99.98まで低下した。

 ユーロ円は上値が重い。17時時点では163.79円と15時時点(164.08円)と比べて29銭程度のユーロ安水準だった。日経平均の大引け前に164.26円まで日通し高値を更新。もっともその後はドル円につれる形で164円割れとなり、163.70円台まで水準を落とした。欧州の主要株価指数は買い優勢だったが、クロス円への影響は限られた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.76円 - 146.28円
ユーロドル:1.1210ドル - 1.1297ドル
ユーロ円:163.49円 - 164.26円


(小針)
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