欧州マーケットダイジェスト・11日 株高・ドル安

(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.29円(11日15時時点比▲0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.80円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1731ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:9297.58(前営業日比△72.19)
ドイツ株式指数(DAX):23703.65(△70.70)
10年物英国債利回り:4.606%(▲0.027%)
10年物独国債利回り:2.657%(△0.005%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
欧州中央銀行(ECB)、政策金利
     2.15%で据え置き    2.15%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。8月米消費者物価指数(CPI)は概ね市場予想通りの結果となったものの、結果発表直後はドル買いで反応。一時148.17円と日通し高値を付けた。
 ただ、8日の高値148.58円や200日移動平均線148.78円がレジスタンスとして意識されると失速した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったこともドル売りを促し、1時過ぎに146.99円と日通し安値を更新した。市場では「米CPIの結果は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを阻止するほどの内容ではない」との声が聞かれた。
 なお、米長期金利の指標となる10年債利回りは一時3.9921%前後と4月7日以来約5カ月ぶりの低水準を付けた。

・ユーロドルは底堅い動き。米インフレ指標発表直後に一時1.1662ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1746ドルと日通し高値を更新した。
 欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めたと発表。結果は市場予想通りとなったが、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で「ユーロ圏経済成長に対するリスクはより均衡が取れてきた」「ディスインフレのプロセスは終了した」と述べたことも相場の支援材料。市場では「ラガルド氏の発言を受けて、ECBの利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が広がった」との声が聞かれた。

・ユーロ円は伸び悩み。ドル円の上昇につれた買いが先行すると一時173.06円と日通し高値を付けたものの、ドル円が失速するとユーロ円にも売りが出て172.51円付近まで下押しした。

・トルコリラ円は上値が重かった。ドル円の上昇につれた買いが先行し一時3.57円まで値を上げたものの、ドル円が失速するとリラ円にも売りが出て3.55円まで値を下げた。
 なお、トルコ中銀は本日開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利を現行43.00%から40.50%に引き下げることを決めたと発表。予想は41.00%への引き下げだった。

・ロンドン株式相場は反発。日本株相場の上昇を受けて買いが先行。米国株相場が大幅に上昇したことも相場の支援材料となり、引けにかけて上げ幅を広げた。ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が買われたほか、コンパス・グループやネクストなど一般消費財サービスが値上がりした。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。米利下げ観測の高まりを背景に米国株相場が堅調に推移すると、独株にも買いが波及した。個別ではエアバス(2.86%高)やバイエル(2.85%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.51%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

(中村)
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