欧州マーケットダイジェスト・14日 株続落・金利上昇・円失速

(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.64円(14日15時時点比△0.16円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=179.60円(▲0.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1614ドル(▲0.0034ドル)
FTSE100種総合株価指数:9698.37(前営業日比▲109.31)
ドイツ株式指数(DAX):23876.55(▲165.07)
10年物英国債利回り:4.574%(△0.137%)
10年物独国債利回り:2.720%(△0.032%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
10月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比     0.1%       0.1%
前年比     0.9%       1.0%
7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
(前期比)   0.2%       0.2%
(前年同期比) 1.4%       1.3%
9月ユーロ圏貿易収支
(季調済)187億ユーロの黒字 106億ユーロの黒字・改
(季調前)194億ユーロの黒字  10億ユーロの黒字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。対欧州通貨などでドル高が進んだ影響を受けて、19時30分過ぎに一時154.76円と日通し高値を付けたが、米長期金利の低下をきっかけに円買い・ドル売りが優勢になると一転下落した。日米株価指数先物や欧州株相場の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りも入ると、22時30分前に一時153.62円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ナイト・セッションの日経平均先物やナスダック総合がプラス圏を回復するなど、日米株価が底堅く推移するとドル円にも買い戻しが集まった。米長期金利が上昇に転じたことも相場の支援材料となり、2時過ぎには154.74円付近まで持ち直した。「政府が近く策定する総合経済対策の規模は17兆円台になる見通し。ガソリン税などに上乗せされる旧暫定税率の廃止による大型減税も盛り込む」との報道も買いを後押ししたようだ。

・ユーロドルは上値が重かった。欧州勢参入直後はドル買いが進み一時1.1609ドルまで値を下げたものの、米長期金利が低下すると一転ユーロ買い・ドル売りが優勢に。22時過ぎに一時1.1654ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値1.1656ドルや10月29日の高値1.1666ドル、同月28日の高値1.1669ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が上昇に転じたことなども相場の重しとなり、1時前に1.1606ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円は下値が堅かった。日本時間夕刻に一時179.97円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けたものの、節目の180.00円に接近した場面では戻り売りや利食い売りなどが出たため伸び悩んだ。そのあとは世界的な株価の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが入り一時178.98円と日通し安値を付けた。ただ、ドル円の持ち直しにつれた買いが入ると179.70円付近まで下げ渋っている。

・ロンドン株式相場は続落。前日の米株安や本日のアジア株安を受けて、英株にも売りが波及した。英フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道をきっかけに英財政不安が再び強まったことも投資家心理を冷やした。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、HSBCホールディングスやバークレイズなど金融株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は続落。前日の米国株相場や本日のアジア株相場の下落を受けて投資家心理が悪化すると、独株にも売りが出た。個別ではバイエル(5.11%安)やコメルツ銀行(3.34%安)、ザランド(3.29%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。リーブス英財務相は26日に発表される予算案に所得税率引き上げを盛り込む計画を断念。「英国は歳入の不足分をどのように補うのか」との疑問が広がる中、英国債は下落した。

(中村)
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