欧州マーケットダイジェスト・5日 株安・銀急落・仮想通貨安・ポンド安

(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.79円(5日15時時点比▲0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=185.03円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1801ドル(△0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:10309.22(前営業日比▲93.12)
ドイツ株式指数(DAX):24491.06(▲111.98)
10年物英国債利回り:4.559%(△0.013%)
10年物独国債利回り:2.843%(▲0.016%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重かった。「高市トレード」による円売り圧力が根強い中、夜間取引の日経平均先物の上昇とともに円売り・ドル買いが先行すると一時157.34円と1月23日以来の高値を付けた。
 ただ、NYの取引時間帯に入ると米雇用情勢の悪化を示す官民の統計発表をきっかけに一転円買い・ドル売りが優勢となった。22時30分過ぎに一時156.54円と日通し安値を更新した。もっとも、一目均衡表雲の上限が位置する156.36円がサポートとして意識されると下げ渋った。
 なお、この日発表の1月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)は前年比117.8%増と1月としては2009年以来17年ぶりの高水準に達したほか、前週分の米新規失業保険申請件数は23.1万件と予想の21.2万件より弱い内容となった。また、12月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数は654.2万件と予想の720.0万件を大幅に下回った。

・ユーロドルはもみ合い。日本時間夕刻に一時1.1780ドルと日通し安値を付けたものの、低調な米雇用関連指標を受けてユーロ買い・ドル売りが優勢になると一時1.1822ドルと日通し高値を更新した。米長期金利の低下も相場の支援材料となった。
 ただ、前日の高値1.1838ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。ダウ平均が670ドル超下落したうえ、商品先物相場が急落したことでオセアニア通貨を中心にドル高が進んだ影響も受けて、1.1782ドル付近まで押し戻された。
 なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めたと発表。声明では「物価が中期的に目標の2%で安定することを再確認」「今後の政策運営はデータ次第で特定の経路を事前に確約しない」と指摘し、従来の方針を維持した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で「ユーロ高は外部環境の課題を増大させる」「ユーロ高はインフレ率を目標未満に押し下げる可能性」と述べ、本日の理事会で為替について議論したことを明らかにした。

・ポンドは全面安の展開。ポンドドルは一時1.3518ドルと日通し安値を付けたほか、ユーロポンドは0.8721ポンドと日通し高値を更新。ポンド円は本日安値となる211.79円まで値を下げた。英中銀(BOE)はこの日、政策金利を現行の3.75%に据え置くことを決めたと発表。市場予想通りの結果となったものの、MPC議事要旨では「5人の委員が据え置きを支持、4人が利下げを主張した」ことが明らかに。また、ベイリーBOE総裁が「物価上昇率の鈍化は予定より早く進んでいる」「政策をさらに緩和する余地がある」と発言したことでポンド売りが優勢になった。

・ユーロ円は下値が堅かった。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NY市場に入るとドル円の下落につれた売りが優勢に。商品相場や欧米株相場の下落を背景に、オセアニア通貨を中心にリスク回避の円買いが強まった影響も受け、一時184.56円と日通し安値を更新した。ただ、商品・株式相場の売りが一服すると一転してショートカバーが入り185円台前半まで切り返した。

・ロンドン株式相場は反落。貴金属相場の不安定な動きやビットコインなど仮想通貨の急落を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めると売りが膨らんだ。リオ・ティントやグレンコアなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。HSBCホールディングスやバークレイズなど金融株も軟調だった。

・フランクフルト株式相場は3日続落。貴金属相場の不安定な動きやビットコインなど仮想通貨の急落を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めると売りが膨らんだ。米国株相場の下落も相場の重し。個別ではラインメタル(6.46%安)やドイツ銀行(3.94%安)、コメルツ銀行(3.76%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が買われた。

(中村)
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