欧州マーケットダイジェスト・11日 英株最高値・金利低下・円荒い値動き

(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=152.82円(11日15時時点比▲0.22円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=181.64円(▲0.76円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1886ドル(▲0.0032ドル)
FTSE100種総合株価指数:10472.11(前営業日比△118.27)
ドイツ株式指数(DAX):24856.15(▲131.70)
10年物英国債利回り:4.476%(▲0.030%)
10年物独国債利回り:2.792%(▲0.016%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は荒い値動き。アジア時間に一時152.80円まで値を下げたあとはじり高の展開に。1月米雇用統計の発表を控えたポジション調整目的の買い戻しが入ると153円台半ばまで下げ渋った。
 NYの取引時間帯に入り、1月米雇用統計で非農業部門雇用者数は13.0万人増と予想の7.0万人増を上回り、失業率が4.3%と予想の4.4%より強い結果となったことが分かると全般ドル買いが進行。22時30分過ぎに一時154.65円と日通し高値を更新した。
 ただ、買い一巡後はすぐに失速し、152.91円付近まで押し戻された。特に新規の材料は伝わっていないものの、まとまった規模の円買いが入ったようだ。そのあとは153円台後半まで値を戻すなど、荒い値動きとなった。
 もっとも、米雇用統計後の乱高下がいったん落ち着くと再び弱含む展開に。衆議院選挙での自民党圧勝を受けて、高市政権が財政規律に配慮するのではとの観測から円買いが入りやすい地合いだ。2時30分過ぎには一時152.56円と1月28日以来の安値を付けた。

・ユーロドルは下げ渋り。米雇用統計の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが優勢になると一時1.1833ドルと日通し安値を更新した。ただ、米景気への警戒感は根強く、ドル買いは長続きしなかった。一時は4.20%台まで上昇した米10年債利回りが4.14%台まで上昇幅を縮めたこともユーロ買い・ドル売りを誘った。2時30分前には1.1893ドル付近まで持ち直した。
 なお、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁は「さらなる利下げはインフレ高進の長期化を招く可能性がある」と述べたほか、「政策金利をやや景気抑制的な水準で維持するべき」と話し、インフレが高止まりしていることへの懸念を改めて示した。一方、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は「FRBが金利を引き下げる余地は十分にある」との見解を示した。

・ユーロ円は乱高下。米雇用統計発表直後に一時183.01円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値183.70円には届かず。そのあとは181.56円まで一転下落した。売りが一巡すると182円台半ばまで下げ渋ったものの、NY午後に入ると再び弱含んだ。2時30分過ぎには181.44円と日通し安値を更新した。ドル円につれた動きとなった。

・ロンドン株式相場は反発し、史上最高値を更新した。原油先物価格の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われ、相場の押し上げ要因となった。ナショナル・グリッドやSSEなど公共事業株も買われたほか、アストラゼネカなど医薬品株も値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続落。人工知能(AI)脅威論が再び高まると、ソフトウエア関連のほか金融、消費関連株に売りが出た。個別ではザランド(6.70%安)やSAP(5.21%安)、スカウト24(4.07%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇した。米雇用統計の発表をきっかけに欧州債にも売りが出たものの、売りは続かず、利回りは小幅ながら低下に転じた。

(中村)
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