欧州マーケットダイジェスト・11日 原油高・株安・金利上昇・ドル高

(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=158.84円(11日15時時点比△0.67円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=183.80円(▲0.19円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1571ドル(▲0.0062ドル)
FTSE100種総合株価指数:10353.77(前営業日比▲58.47)
ドイツ株式指数(DAX):23640.03(▲328.60)
10年物英国債利回り:4.686%(△0.132%)
10年物独国債利回り:2.932%(△0.096%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
2月独消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比)   0.2%       0.2%
(前年同月比) 1.9%       1.9%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。イラン紛争が長期化するとの懸念が再燃する中、原油価格の上昇と欧州株価の下落、「有事のドル買い」が進んだ。9日の高値158.90円を上抜けて、2時30分過ぎには一時158.98円まで値を上げた。日米レートチェックで急落した1月23日の高値159.23円が重要なポイントとして意識されるか。
 トランプ米大統領は9日、「イランとの軍事衝突は近く終結する可能性がある」と述べたものの、10日には関係者の話として「イランがホルムズ海峡で機雷を敷設し始めた」との報道が伝わった。中東情勢の先行きに不透明感が広がる中、原油先物相場も不安定な値動きとなっており、市場では「有事のドル買いが入りやすい」との声が聞かれた。
 「米連邦捜査局(FBI)はカリフォルニア州の警察当局に対し、イランが米国への報復として西海岸でドローンを発射する可能性があると警告した」との報道も伝わった。

・ユーロドルは軟調だった。中東情勢の先行きが見通せないうえ、エネルギー高が欧州景気へ悪影響を与えるとの懸念が根強く、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。原油高で株安とドル高が進む中、2時30分過ぎには一時1.1561ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.30まで上昇した。
 なお、国際エネルギー機関(IEA)加盟国が石油備蓄の協調放出で合意したことを受けて、WTI原油先物価格は一時82.00ドル付近まで下げたものの、反応は一時的だった。そのあとは88ドル台半ばまで持ち直す場面があった。

・ユーロ円はもみ合いだった。ドル円とユーロドルの影響を同時に受けたため、183円台後半で大きな方向感は出なかった。

・ロンドン株式相場は反落。イラン情勢の不透明感や原油などエネルギー価格の急変動が投資家心理を冷やし、株売りを促した。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値下がりした。半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われた。

・フランクフルト株式相場は反落。中東情勢の先行きが見通せないうえ、エネルギー高が欧州景気へ悪影響を与えるとの懸念も根強く、売りが広がった。個別ではラインメタル(8.02%安)やボノビア(5.87%安)、ヘンケル(3.48%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。原油高を背景にインフレ懸念が高まると売りが優勢となった。

(中村)
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