ニューヨーク外国為替市場概況・9日 ドル円、反発

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は160.36円と前営業日NY終値(160.16円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。明日10日の5月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、しばらくはもみ合いの展開が続いたものの、原油先物相場の下落を背景に資源国通貨などに対してドル高が進むと、円に対してもドル買いが先行した。
 トランプ米大統領が自身のSNSに「イランは昨夜、我々のヘリコプター1機を撃墜した」「米国はこの攻撃に対し、やむを得ず対応しなければならない」と投稿し、イランへの報復を示唆すると、WTI原油先物価格が1バレル=85.95ドル前後の本日安値から89ドル台半ばまで反発。原油先物の上昇とともに「有事のドル買い」も優勢となった。前日の高値160.39円を上抜けて一時160.45円と4月30日以来の高値を更新した。

 ユーロドルは小幅ながら続伸。終値は1.1543ドルと前営業日NY終値(1.1534ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。前日にイスラエルとイランが戦闘を停止したと伝わり、原油先物相場が軟調に推移する中、エネルギー高の影響による欧州景気悪化への懸念が後退。ユーロ買いが入りやすい地合いとなり、22時過ぎに一時1.1578ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、一目均衡表転換線が位置する1.1593ドル付近がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。トランプ米大統領がイランへの報復を示唆したことを受けて、中東の地政学リスクを意識したドル買いも入った。1時30分過ぎには1.1529ドル付近まで下落し、アジア時間に付けた日通し安値1.1527ドルに迫った。

 ユーロ円は続伸。終値は185.10円と前営業日NY終値(184.74円)と比べて36銭程度のユーロ高水準。22時過ぎに一時185.47円と本日高値を付けたものの、買い一巡後は伸び悩んだ。1時30分過ぎには184.97円付近まで下押しした。ユーロドルの失速や日米株価指数の下落も相場の重し。
 なお、米株式市場でダウ平均は一時570ドル超下落したほか、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3%超急落した。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比2290円安の6万3110円まで下落した。

本日の参考レンジ
ドル円:160.05円 - 160.45円
ユーロドル:1.1527ドル - 1.1578ドル
ユーロ円:184.61円 - 185.47円

(中村)
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