NY為替見通し=FOMCと中東情勢を控え、ドル円は神経質な展開か

 本日のNY為替市場では、ドル円は米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表やウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長会見に神経質な展開が見込まれる。

 まずFOMCについて、市場予想は金利据え置きが主流ではあるが、一部でインフレ進行を手掛かりに利上げに踏み切るとの見方もあるようだ。CMEのFedWatchツールによると、今回のFOMCでの利上げ確率は30%近くとなっており、昨日の30%台後半より幾分低下したとはいえ、一部では利上げが期待されている様子がうかがえる。現状では利上げを十分に織り込んだとは言えない水準であり、もし利上げに踏み切る場合、ドル円は前週後半より上値を抑えている164円台乗せを試すことも考えられる。

 また、同時に公表される声明では、メンバー間のインフレへの認識は気になるところ。8日に公表されたFOMC議事要旨(6/16-17分)では、政策担当者間で高インフレへの懸念が強まっていることが明らかとなったほか、一部の参加者からは「直ちに利上げすべき」との見解も示された。仮に金利が据え置かれたとしても年内の利上げ期待が温存されるのであれば、ドル売りは一時的かもしれない。

 ウォーシュ氏は14日の議会証言で「インフレの高止まりを容認しない」と発言しているが、27日にトランプ米大統領は「金利は引き下げられるべきだ」と発言しており、声明でタカ派的な金融政策スタンスが維持されるか確認しておきたい。

 そのほか、中東情勢も引き続き目が離せない。昨日は米・イスラエル首脳会談が開催され、中東情勢の緊張緩和期待が広がる中でWTI原油先物価格が約2週間ぶり安値をつけるなど、インフレ懸念が和らぐ場面が見られた。しかし、本日朝方に米軍がイランによる攻撃を確認したとの報道が伝わるなか、時間外取引で一時83ドル台まで急騰するなど、依然として米・イランの和平に向けた道のりは遠いと言わざるを得ない状況である点は念頭に置いておきたい。


想定レンジ上限
・ドル円は、23日高値163.99円。超えると心理的節目の165.00円
・ユーロドルは、日足・一目均衡表の雲下限1.1490ドル

想定レンジ下限
・ドル円は、日足・一目均衡表の転換線163.06円。割り込むと基準線162.24円
・ユーロドルは、6月24日安値1.1325ドル


(川畑)
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