ロンドン為替見通し=米PPIや米30年入札控え欧州時間は様子見か

 本日の欧州時間も、欧州圏からは6月ユーロ圏鉱工業生産が発表される程度で、市場を動意づけるのは難しいだろう。よって、米国入り後の7月卸売物価指数(PPI)や、欧州勢引け後に予定されている米30年債入札などが市場を動意づけることになりそうだ。なお、英国からは4-6月期の国内総生産(GDP)が発表されるが、1-3月期GDPが前年比で市場予想を上回った際にも反応が限られたことを考えると、ポンドも値動きは限られそうだ。

 市場の焦点が欧州圏にないこともあり、今週に入ってからのユーロドルのレンジは、昨日安値の1.1520ドルが下値、10日につけた1.1567ドルが上値となっており、50pipsにも満たない。欧州圏の経済指標の発表も乏しく、政治的な動向も夏季ということもあり少ないことで、市場は米国の動向に目を向けている。

 その中で注目されるのが米債の動きだ。市場予想を下回った米雇用統計や、予想通りとはいえ低下傾向を示した消費者物価指数(CPI)を受けて米債が買われ、利回りが低下する場面もあったが、いずれも一時的な動きに終わっている。

 米長期金利の上昇については、前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受け、市場がウォーシュ氏に失望し、信頼を失ったことも背景にある。昨日は米10年債入札が行われたが、落札利回りは金融危機の発端となった2007年以来となる高水準となった。

 本日は欧州勢引け後に米30年債入札を控えている。30年債の入札結果が米長期金利やドルの動向を左右する可能性もあるため、結果が出るまでは積極的に動きづらく、欧州時間は様子見相場となりそうだ。

 なお、英国からは4-6月期の国内総生産(GDP)速報値や6月の月次GDP、同月鉱工業生産など、多くの経済指標が発表される。通常であれば四半期GDP速報値への市場の反応は敏感になるだろうが、ここ最近はインフレ指標に市場の関心が向いていることもあり、ポンドの反応は限られるものになりそうだ。

・想定レンジ上限
 ユーロドル:7日高値1.1581ドル。大きな動きになれば200日移動平均線1.1630ドル

・想定レンジ下限
 ユーロドル:3日安値1.1500ドル。大きな動きになれば日足一目均衡表・雲下限1.1451ドル。


(松井)
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